2022年春のチャリキャンプひとり旅(その五)14日目
14日目は、宇和島から10連続のトンネルを越えて伊予大洲でウナギを食して
国指定重要文化財「内子座」のある内子町へ
15日目は、龍馬が脱藩する時に下った肱川を遡上して、雲の上の町と云われる
梼原(ゆすはら)町へ
【その五の読みどころ】
① 宇和島の麦みそとミカン畑
② 10連続トンネルと反射タスキ
③ ミカンの無人販売は安くて嬉しいけど…
④ 卯之町にも古い町並みが!
⑤ 伊予大洲のウナギ屋と一色ウナギの十一八
⑥ 銀河鉄道999の始発駅に遭遇!
⑦ 内子座と屋根付き橋
⑧ 内子の「御宿月乃家」のおもてなしに感動!
⑨ ジェンガのように高積みされたパレテーナ
⑩ 路面の縦溝にひと言申す!
⑪ 梼原の「農家民宿いちょうの樹」はお母さん百選のお宿
⑫ キジ肉
⑬ 炊き込みご飯
●2022年5月4日(水) 14日目 晴れ 南西風
【走行距離66km 獲得標高666m】
宇和島→R56→卯之町→伊予大洲→内子
五日間共にしたO氏が、8時半の特急に乗って東京へ戻るため、早めの6時半に朝食を用意してもらう。
食に敏感なM氏が味噌汁を飲んで「これは麦みそだな」と云うと、宿のおねーさん曰く「宇和島の麦みそは大豆や米を混ぜず100%はだか麦を使い、塩を余り入れないので、独特でとても美味しい」とのこと。確かに、甘くて塩分少なめ気がする。今日は、伊予の小京都と云われる伊予大洲を通って、重要文化財の内子座など見どころが多い内子と云う町まで約50キロの旅。筆者は、最短コースで、一番楽な国道ルート、お城マニアになったU氏は、宇和島の20キロ東方にあるお城に寄ってから山の中を北上する110キロもあるルート。M氏とダズ夫妻は、国道を避けて、山の中を通る県道ルート。ダズはこの三者三様方式に戸惑ったらしいが、自分的には、各自が走りたい道を自分のペースで自由に走って宿で合流するスキームが一番いいと思っている。7時半に出発写真を撮り、遠回りをするU氏と宇和島駅から輪行するO氏が先に出発。筆者は8時に宇和島駅へ寄り、袋に詰め終わったO氏に、宿から戴いたお菓子「カントリーマアム」をひとつ渡す。
宇和島駅は高知へ向かう予土線と松山へ向かう予讃線の始発駅で、O氏は特急宇和海号としおかぜ号で岡山に出て新幹線で東京の自宅まで12時間もかけて帰るとのこと。別れ間際に、来年のGWはどこがいいと聞くと、「山口県辺りがいい」とのこと。なので、来年は中国地方西部が有力候補となる。駅前に実物大のように大きい宇和島牛のブロンズ像がドーンといて、とても凛々しいので、一枚パチリ。
国道を避けて幅の狭い県道を登っていると、左右にミカン畑が広がっていて、真っ赤な赤ちゃんミカンやクリーム色のつぼみが見える。
通りがかりの軽トラにーちゃんに、何の銘柄か聞くも、色んな種類があるので、と素っ気ない返事。直径10センチほどの「村松文旦」というミカンが一箱500円で売っている。
一箱に7個ほど入っているので、メチャ安いが、バッグに入り切らないので諦める。標高100mまで登ると、遠くに「九島」と云う小さい島が望める。
下って国道に戻り、吉田と云う町を過ぎると、山の中へ入っていき、トンネルの入り口まで来ると、「反射タスキ」が掛かったボックスがあり、「これより10個先のトンネル出口の箱に返却」と書いてある。
10個もトンネルが続くのか、と地図を見ると、確かに短いのが五つほどあり、最後は2キロ程の長いトンネルが!。交通量は少ないので、タスキは付けず、二つのバックライトを点灯させ、バックミラーで後方を確認しながら、勾配6%の上り坂トンネルをゆっくりと。通過する。
しかし、タスキを借りるシステムなんて初めて見たが、これも四国ならでは、お遍路さんのためなのだろう。無事、登り切り、展望台に寄ると、「河内晩柑」というオレンジ色のミカンが一袋400円で販売しているが、袋売りだけでなく、ばら売りもしてくれたら、1個100円でも買うのに、といつも思う。
農家側の一気に捌きたい気持ちはわかるが、一人では7個も要らない…。卯之町に入ると、伝統的建造物群保存地区らしく、古い建物が並んでいる。
その中でも、「開明学校」という建物が純白できれい。
お遍路さんが通る道には、所々にひと休みできる小屋みたいなのがある。
車社会では全く不要のものだが、歩き遍路さんにとっては、とても助かるものであろう。サイクリストにとっても助かる。伊予大洲の町に入ると、川の向こうにお城が見えてくる。
伊予大洲城である。焼失後の復元天守らしいが、なかなか威厳がある。今朝、宇和島のお宿のおねーさんから「大洲へ行くならウナギが旨いよ」と云われていたので、うなぎ屋を探そうかと思った時、ちょうど「たる井」というお店があり、うなぎ、カジカ、鮎料理が名物のようなので、入って、2000円のうな丼ご飯大盛りを注文。
ウナギ自体はメチャ旨いわけじゃないけど、まあまあの味と食感。しかし、タレが少なめでご飯も普通…。余談になるが、ウナギは大好物で、銑鉄営業時代は、年30食ぐらいは食べていた。その中で一番旨かったウナギが、愛知県碧南市の衣浦にある「十一八(じゅういちや)」さんだ。地元の一色うなぎを使用し、蒸さずに焼くだけの関西風で、堅めの食感が絶妙。そして、少し甘めのタレもメチャ旨い。少なければタレ用の容器があり、足すこともできる。ご飯もべちゃついてなく、タレとの相性も抜群。うな重の場合、ご飯の量は普通盛りでも多めで、大盛りにすると、蓋が浮いてしまうのほど多いので、普通の人は食べ切れない。なので、大盛りは頼まない方がいい。伊予大洲から内子の方へ走っていると、「銀河鉄道999」の大きな絵が!。
全く知らなかったが、ここ新谷(にいや)の町が999の始発駅と書いてある。説明板を読むと、「松本零士さんの母方の実家がここにあり、戦争時、疎開先として滞在していて、田畑や鉄道が走る風景など、その時の印象が強く残っていた」とのこと。そして、この絵は新谷小学校の玄関ホールに壁画として飾られているらしい。内子の町に入ると、町一番の見どころ「内子座」が見えてくる。
国の需要文化財に指定されていて、なかなか立派な外観である。中を見学するには400円も取られるので、入らず。観光案内所みたいな建物があったので、入ってみると、色紙が飾ってあり、右下に「鶴瓶の家族に乾杯」とある。
日付は19年の1月28日。上のサインは笑福亭鶴瓶さんとわかるが、下の方は誰だろうか。「神」の文字が頭にあるので、俳優の神木隆之介かもしれない。観光パンフの地図にあった「田丸橋」と云う屋根付き橋に興味を惹かれるも、窓口のおねーちゃんに、行き方を聞くと、車で10分ほどかかる、と云われ、一旦、今日の宿「月乃家」へ。お宿は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、商家が建ち並ぶ「八日市護国」の通りにある。
縁側に自転車を置き、宿のご主人と女将さんにご挨拶。まだ15時前なので、バッグだけ置かしてもらい、田丸橋へ行ってみる。川沿いの緩やかな上りを20分ほど進むと、田丸の屋根付き橋が見えてくる。
屋根は杉の皮を使い、洪水で流されてしまわないよう、橋脚がない構造になっている。道路から歩いていく道しかないので、車は通れない。
昔は、生活道と物産の倉庫を兼ねていたようだが、今は保存的意味合いが強い。でも、お遍路さんの寝床としても使えそうである。
15時半、お宿に戻りシャワーを浴びて、ビールタイム。クーラーに入れておいたキンキンに冷えた缶ビールを飲みながら、今朝、宇和島駅の売店で買った「大番」と云うお饅頭を食べる。
客室は吹き抜けの2階に二つしかなく、一日二組のみと、ご主人から聞き。プチびっくり。立地条件は保存地区のど真ん中にあり最高、古い建物には趣があり、清掃も行き届いているので、人気の高いお宿だとわかる。1月に直接電話したのだが、よく予約できたものだ。コロナがなかったら、GWど真ん中の日なんて取れなかっただろうから、そういう意味ではコロナのお陰で、内子町最高のお宿に泊まることができた。トイレ、お風呂、洗面所が綺麗なので、聞くと、やっぱりコロナ緊急事態宣言下の時に水回りを全てリフォームしたとのこと。そう云えば、足摺の福田家さん、宇和島の奴さん、須崎の戸田旅館さん、伊野の藤崎旅館さんもリフォームされていて綺麗やったわ。本隊の4人も無事到着し、18時から夕食。
新鮮なサラダに、ししゆず、栗の渋皮煮、玉ねぎのホイル焼き、スペアリブ、かき揚げなど八品に加え、二つの大皿に乗った混ぜご飯。
普段は、夕食にご飯は食べないが、美味しそうなので2杯頂いたら、お腹一杯になる。家庭料理風で、全てが美味しく、しかもサラダのハムは息子さんの自家製だ。古風で趣のあるきれいなお宿に加えて、地元の食材をふんだんに使った美味しい食事も頂けて、普通なら15000円ぐらいしてもおかしくないが、これで8600円はメチャお得である。皆さん、愛媛県内子町の「御宿月乃家」、絶対お薦めです。阪神はヤクルトに0―3の完封負け。糸原がまたエラー、テル、大山、そして起用した高山、小野寺、ロハスもノーヒットでは勝てないわ…。
【走行時間4:20 平均速度15.2km/h】
【本日の会計】¥13,062(宿代呑み代¥9,150含む)
コメント
コメントを投稿