2021年夏のチャリキャンプひとり旅(その五)16ー19日目

 今回は、新十津川から日本海に面する留萌までの旅です。

16日目は、雨のため新十津川のキャンプ場に連泊。

17日目は、神居古潭経由旭川のホテルまで。トラブル発生!

18日目は、秩父別のキャンプ場まで。FBで知り合ったTさんと会う。

19日目は、留萌のキャンプ場まで。


【その五の読みどころ】

温泉入り放題のキャンプ場最高

北海道道の駅スタンプラリーのお話

意味不明の縦溝路側帯

サイドバッグが!

通行止めだった神居古潭サイクリングロード

木材運搬車の恐怖

雨竜沼湿原のお話

北海道独特の矢印とは

セコマの開かずトイレ

鐘のなる町 秩父別

木漏れ日の落陽と吉田拓郎とチンチロリン

留萌の細長いキャンプ場と落陽


●2021年6月20日(日) 16日目 雨のち曇り 北西の風

【走行距離10km 獲得標高50m】

キャンプ場→新十津川の町中→キャンプ場

予報通り、朝になっても雨が止まないので、連泊することにする。

雨や夜露の時は、百円ショップで買った自転車用防水シート(写真↙中央)が重宝する。これがあるだけで、愛車が濡れる心配をしなくていいので、安心である。遅めの7時に起きて、まずは温泉に入り、お米を炊き、カレーを作り、納豆、生卵、キューリ、トマトの朝食。

9時半にまた温泉へ行き、休憩室で、読書タイム。と思っていたら、今日は日曜なので、10時から松本人志のワイドナショーを見る。バラエティー番組はあまり好きじゃないけど、この番組は、なぜか好きである。休憩室には朝から暇そうにしているおじさんが4人もいて、みんな地元の人のようだ。日曜だから、ここで夕方まで温泉に何回も入りながら、過ごすのだろう。TVのあと、少し寝たら雨が止んだので、町までチャリで買い出しへ。戻って、昨日同様、温泉内のレストランで生ビールとロコモコ丼のランチ。

スポーツ報知は、阪神が負けてしまったので、読まない。代わりというほどではないが、テーブルに置いてあったパウチ板を見ると、旭川まで続く、中空知地区の名所や名物が描いてある。月形は樺戸博物館(昨日ちらっと見た)、浦臼は鶴沼ワイナリー、滝川は松尾ジンギスカン発祥の地、雨竜は雨竜沼湿原(学生時代に行ったことがある)、北竜はひまわりの里(2年前に行った)、留萌は黄金岬(今回行く)などなど。

14時からはロビーのTVで阪神巨人戦を観戦しながら、今後の宿を検討する。明日の旭川は東横イン、その後、秩父別、留萌、羽幌、天売、羽幌、遠別、幌延、稚内までのキャンプ場もしくは宿の予約を完了する。ずっと天気が良さそうなので、変更せずにいけそうだ。阪神はテルのソロホームランだけで負けてしまったが、気を取り直して温泉に入り、キャンプ場へ戻る。ふと、テントの周りを見ると、赤い実を付けた樹木があり、さくらんぼのようだ。

小さいので食べられそうにないが、かわいい。夕食は麻婆豆腐。高かったが、地元の樺戸豆腐を使って作る。

貸し切り状態の中、ひとり19時に寝るも、ブヨに刺されたお尻がメチャ痒い。

【走行時間0:34 平均速度17.8km/h

【本日の会計】¥3,950


●2021年6月21日(月) 17日目 曇りのち晴れ 北東の風

【走行距離66km 獲得標高319m】

新十津川→R451→江部乙→R12→旭川

 

旭川へ寄らずに直接、海岸の留萌まで走っても良かったが、日程に余裕があり、雨でできず溜まった洗濯物をホテルで片付けたいので、今日は旭川の東横インを目指す。4時に起きて、ラーメンライスの朝食を済まして、7時前、曇天の中、二日お世話になった「新十津川温泉グリーンパークしんとつかわ」を出発。

滝川の街中を避けて、R12号線東側の市道を走っていると、前方にゆっくりと自転車をこいでいるおっさんがいて、その右側から抜こうとすると、急に右へハンドルを切られ、「危ない!」と叫びながら、何とか接触をかわす。去年も同じような事があり、その時は接触転倒して、足の小指から流血した。ホンマ勘弁してほしいわ、とチラ見してそのまま通過、事なきを得る。R12に戻り、深川の町に入ると、「ライスランド深川」という道の駅があり、そこで、「ふっくりんこ」というお米と即席ごはんを買う。

深川の町は、お米が名産のようだ。ついでに、ランチ用として、深川そばめしも。余談になるが、北海道には道の駅が現在126箇所あり、それらのスタンプを集める道の駅スタンプラリーという行事を毎年やっている。

いつか、車で全道を一気に廻り、全てのスタンプを集める旅を夫婦でしてみたい、と考えているが、嫁さんには断られるのが怖くてまだ言えていない。でも、娘が結婚でもして家を出たら、思い切って誘ってみよう、と思う。できれば、キャンピングカーをリースして、2週間ほどで。それか、もっとリッチに温泉宿に泊まりながら、でもいい。いずれにせよ、そのためには、娘に早く結婚してもらわなくてはならないが…。今日の見どころである神居古潭(かむいこたん)の手前で、意味不明の縦溝を掘った路側帯↙が現れる。

横滑り防止で峠の下りカーブで見かけることはあるが、ほぼ平坦な路肩にあるのは初めて。自転車にとって、この溝はタイヤが左右にブレ易くなるので、全く逆効果である。筆者のはママチャリと同じ太いタイヤなので、まだ大丈夫だが、ロードバイクの細くて硬いタイヤでは、不安定極まりないだろう。国土交通省のお役人に、なぜ路肩に縦溝を掘ったのか聞いてみたいし、「どうせ掘るなら、車道に掘れよ」って強く云いたい。

名勝「神居古潭」に着き、案内板↑を読むと、魔神ニッネカムと守護神サマイクルがこの地で戦ったとのこと。その際、戦った傷痕や負けた魔神の体がバラバラに岩となって残っているらしい。そして、川向うにはサイクリングロードがあるので、大河、石狩川に架かる木製の橋を渡ることに。

渡ると、想定外の階段があり、その脇の狭いスロープを押していると、後ろからバキッと音が!。振り返ると、左サイドバッグのカギ部がフレームから外れている!。

階段の段差にバッグが接触し、横方向の力が加わったことで、プラスチック製のカギ部がねじれて折れてしまったのだ。このバッグは以前も同じように壊れたので、注意していたのだが…。プチショックだが、取り合えず、予備のストラップで固定して、走行できるようにする。併せて、こんな事もあろうかと2週間ほど前、アマゾンで購入しておいた、優れモノの独オルトリーブ製サイドバッグを神戸から送ってもらうことにする。クロネコヤマトへ電話すると、北海道は神戸から三日かかると云うので、三日後に泊まる羽幌の旅館へ送るよう、嫁さんにお願いする。余談になるが、10年ほど前、キャンプツーリングを始める際、最初に買ったのが、学生時代に使っていた日本のオーストリッチ製のサイドバッグだが、布製なので、雨で濡れると中まで水が浸み込む上に重たくなる。容量も小さいので、日本のリンリンプロジェクト製の防水性20リッターサイズを2個購入(写真の左後部)。

それが、今回壊れたバッグだ。次に買ったのが、ドイツのオルトリーブ製(写真の左前部)。防水の20リッターは同じだが、カギ部の強度があり、折れにくい。今回、これと全く同じタイプを2個購入しておいたのだ。壊れてしまったのはショックだが、不幸中の幸いでもあった。気を取り直し、階段を上がると、蒸気機関車とかむいこたん駅の駅舎がある。旧鉄道を利用したサイクリングロードはアップダウンが少ないので、いいわあ、と思いながら100mほど進むと、いきなり通行止めの看板が!。

そうだとわかっていれば、ここには来ないし、あの階段も、と思うと、旭川市土木管理課のお役人に対して腹が立ってくる。「落石の危険ぐらいで閉鎖するなあ!」、「閉鎖するなら、最初の案内地図にも明記しておけえ!」と、心の中で呟きながら、サイクリングロードの起点まで戻り、R12でまた神居古潭の入口へ。春志内トンネルという2キロ弱のトンネルがあり、トラックがバンバン走っているので、嫌だなあ、と思っていたら、ちょうど歩行者自転車専用道路があり、自転車はこっちを通れと書いてある。

今度は大丈夫そうだ。

降水確率40%の予報が外れ、青空が広がり始め、快適な自転車道を抜けると、そこはもう旭川の町。12時半に東横インへ入り、ロビーで深川そばめしのランチタイム。

もう今日は走らないので、昼間からビールが呑める。正確に言えば、ランチにビールを呑みたいから、逆算して出発時刻を早めているのだけど。午後は、愛車をウエスできれいに拭いて、スポークが折れていないか、など不具合をチェック。溜まっていた洗濯もして、部屋でのんびりする。

夕食は、クックドゥの豚生姜炒めを作り、21時に寝る。ケツがまだ痒い…。

【走行時間3;50 平均速度17.1km/h】

【本日の会計】¥9,424


●2021年6月22日(火) 18日目 晴れ 西の風

【走行距離50km 獲得標高249m】

旭川→道道90→道道98→多度志→秩父別

 

今日は、留萌へ行く途中にある秩父別(ちっぷべつ)という町中にあるキャンプ場まで約50キロの旅。昨日走った神居古潭を避けて、その北にある湯内峠を選択。トンネルがあるので高低差は150mほどしかない。そして、夕方、フェースブックで知り合った深川在住の方とキャンプ場でお会いすることになっている。8時半にホテルを出て、旭川駅前で出発写真。

ここで出発写真を撮影するのは多分4回目だが、なぜかいつも快晴である(笑)。全長268キロの石狩川は信濃川、利根川に次いで長くて、この辺りは中流域だが、まだまだ大きくて、迫力がある。透明度も下流に比べると、良くなっているのがわかる。

湯内峠は車が少なくて大正解。気分よく登り切り、峠のトンネルに着くと、ちょうど木材を積んだトラックが来る。

この木材トラックは両側に鉄製の角棒を差し込んでいるだけなので、これがカーブで、もし折れて木材が転がって来たら…、とか、木材運搬車は総じて運転が粗いのでカーブで曲がり切れず横転したら…とか、いつも思うのは筆者だけだろうか。なので、木材運搬車は一番怖いトラックである。トンネルを抜けると、そこは昨日も通った深川市。

米だけかと思ったら、リンゴも名産らしい。リンゴ畑には会えなかったが、そば畑には会える。

まだ花は咲いてなかったが、葉っぱがハート形なので、間違いない。峠を下り終えると、西方に残雪を纏った暑寒別(しょかんべつ)岳↙が見えてくる。

その中腹には、雨竜沼湿原がある。この湿原へ行くには、突き当りのキャンプ場から片道2時間ほど歩かなくてはならない。それも山道である。40年ほど前の話だが、今も多分変わっていないだろう。道路上に矢印が並ぶ直線道路は北海道ならではの風景である。

この矢印は、一面雪景色になると、道路の端がわかりにくくなり、除雪車がどこまで除雪したらええねん、に答えるため、設置されている。地吹雪(ホワイトアウト)の時には一般車両にも有効かもしれない。多度志のセコマで買い出しした際、我慢していたトイレに入ろうとしたが、閉まっていたので、待つも、15分経っても出てこない。ひょっとして中で倒れているのでは、と思い、店の人へ伝え、そのレジのねーちゃんが、トイレの外から声を掛けるも全く反応がないので、ドアのノブ部を操作して開けるも、結果、誰もおらず。ねーちゃん曰く、たまに、勝手にロックされることがあるらしいとのこと。なんやねん、人騒がせなドアである。12時頃、秩父別(ちっぷべつ)の町中に入ると、「鐘のなる町」というアーチ↑と高い塔が。

121段の階段を登って塔の上へ行くと←鐘があり、手前の紐を引くと鳴る仕組み。

試してみると、想定を越えるメチャ大きい音が鳴り、プチびっくり。キャンプ場はこの隣にあり、芝生一面の広いフリーサイトで、東屋もあり、料金はたったの五百円。日帰り温泉が隣にあり、コンビニも近い。日なたは暑いので、東屋にて、東横インの朝弁当でランチタイム。

テント設営、温泉入浴を済まして待っていると、16時頃、深川に住む高木さんが車で現れる。

電動バイクを買ったらしく、これからキャンプツーリングをしたいと云うので、いろいろと教えてあげるも、同じぐらいかなと思って、年齢を聞いたら、72歳とのこと。まだまだアクティブに活動されているようなので、こちらも勇気づけられる。1時間ほどお話ししたあと、ドライフルーツの差し入れを頂いて、お別れする。

高木さん、ありがとうございました。夕食はラム煮込みを作ったが、足りなかったので、非常食の釧路いわし醤油味の缶詰を空ける。夕方になっても虫が全くおらず、寒くもないので、テントの外で食事していたら、夕焼けが目に飛び込んできた。そしてキャンプ場の端の方まで移動して、木の間から木漏れ日のように沈む寸前の落陽を撮影しながら、吉田拓郎の「落陽」を口ずさむ

「しぼったばかりの夕陽の赤が水平線からもれている苫小牧発仙台行フェリー…みやげにもらったサイコロふたつ手の中でふればまた振り出しに戻る旅に陽が沈んでえ~ゆく~」。余談になるが、筆者の小銭入れには、いつも三つのサイコロが入っている。丁半博打はサイコロを二つ振って、出た目の和が偶数なら「丁」、奇数なら「半」を当てる単純な勝負だが、ドンブリに投げ入れて、その出た目で勝負するチンチロリンには三つのサイコロが必要なので、いつでもできるように常備しているのだ。最高の目は一の目が三つ揃う「ピンゾロ」、最低は三つバラバラの「目なし」である。陽が沈みテントへ戻る際、足元に咲く紫色のかわいいお花を発見。

お花アプリで調べると、「かざぐるま」と云うようだ。他に、赤、白、ピンク色があるらしいが、紫が一番きれいな気がする。阪神は、青柳の好投で中日の大野に投げ勝つ。昼間の走行中、首にチクッとした痛みが走り、今触ると少し腫れている。おそらく、ミツバチに刺されたのだろう。スズメバチなら困るが、ミツバチぐらいなら気にはならない。

【走行時間2:49 平均速度17.6km/h】

【本日の会計】¥2,141

【ベルマーク秩父別キャンプ場評価:40点】

管理人が常駐しておらず管理棟もないので、保冷剤は預けられないものの、それとランドリー以外はほぼ満点。特に、広大な芝生サイト、東屋やベンチ、トイレが充実しているのがいい。また、泊まってみたいキャンプ場である。


●2021年6月23日(水) 19日目 晴れ 南東の風

【走行距離57km 獲得標高191m】

秩父別→R233→留萌

 

本旅レポの冒頭でも触れたが、大学1年目の時、サークルの最大イベントである夏のツアーに参加するべく、集合地の稚内まで札幌から自走した際、北の日本海に点在する天売、焼尻、利尻、礼文という四つの離島へ渡ったことがある。その四島を四十一年振りに巡るのが、今回の最大ミッションだ。そこで、今日のルートは、地図のように、北西方向へ進み、日本海に面する留萌(るもい)という町まで。幸いなことに、風は昨日と真逆で、超フォロー風になっている。途中、美葉牛(びばうし)峠があるが、標高100mほどなので、これも楽勝である。5時に起きると、外は濃霧。

ご飯を炊き、ニンジンと玉ねぎを炒めてウインナー入りの野菜炒めを作る。

出発する8時頃には霧はどっかへ行き、快晴の青空が。

キャンプ場を出ると、窓のないビルの壁一面にかわいい壁画があり、暫し眺めていると、心が和んでいくのがわかる。

町を出て、通称、深川国道と云われる国道233号線を進むも、隣接の高速道が深川から留萌まで無料開放しているので、交通量は少ない。留萌の手前には、北竜町があって、例の日本最大面積を誇るひまわり畑はここから3キロほどだが、コロナ禍でクローズ中らしいので、スルー。

無料で広大な公園内をマイチャリで見て廻れるので、再び行きたかったが、コロナ恨めしである。美葉牛峠を軽く越え、超フォローなので、10時半には留萌の海岸にある黄金岬キャンプ場に着いてしまう。海岸道路沿いに細長い無料のサイトがあるも、10張りぐらいしか張れない感じ。この時期は平日でもテントがたくさん並んで、遅いとテントを張るスペースがなくなってしまうことがあるらしいので、早く来たが、まだ三つほど。両端は埋まっているので、真ん中辺りに設営して、町中へ戻り、モスバーガーでランチを済まし、近くの「神威岩」という温泉旅館で入浴。15時にキャンプ場へ戻り、二日分の洗濯をする。キャンプ場の炊事場は、大抵汚いので、この折り畳み式バケツの中で洗う。

洗濯紐を掛ける木や街灯がないので、低い木の看板に掛けて、何とか干す。

夕食は、クックドゥの豚黒酢炒めを作る。ここ、黄金岬は夕日のスポットらしく、陽が沈む30分ほど前になると、平日なのに、写真を撮るために、人が集まってくる。

昨日に続き、真っ赤な夕焼けを見ながら夕食をいただく。阪神はテルがホームランを打ったが、中継ぎの藤浪が打たれたので、試合途中の20時にふて寝する。阪神はやはり負けたが、五日前に刺されたケツのかゆみは、今日になってやっと治まり、嬉し。

【走行時間3:16 平均速度17.4km/h】

【本日の会計】¥9,848(メロン送付代¥6,400含む)

【留萌黄金岬キャンプ場評価:40点】

海岸なので虫は全くおらず、岬にある公共トイレ棟は新築できれい。トイレ内にコンセントもあるが、誰でも入れるので、盗まれるリスクあり。幹線道路ではないが、公共駐車場があるので、夜中うるさいのが問題。


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