2022年春のチャリキャンプひとり旅(その二)8日目

 ●2022年4月28日(木) 8日目 晴れ 北風

【走行距離60km 獲得標高346m】

本山→R439→大豊→R32→高知→伊野

今日は、昨日来た道を10キロほど戻り、国道32号線を通って高知市内を抜けて、西方にある伊野の町まで約60キロの旅。6時に起きて、お米を焚いて7時から朝食。食器を洗いに炊事場へ行くと、シンクタンクに、大きなムカデが!。必死に上に上がろうとしているが、ツルツルなので、どう見ても自力での脱出は不可能。このままほっておくと、死んでしまうので、小枝を使って助けてあげる。一日一善。このキャンプ場から5キロ程西へ行くと、四国の水がめと云われる「早明浦ダム」がある。昔は、このダムの水位が下がると、上水道の供給が怪しくなり、水道の使用制限が毎年のようにあったが、最近はあまり聞かないのはなぜだろうか。貯水できるダムが増えたからだろうか。

三日振りの晴れ間が見える中、9時に出発して、キャンプ場横の橋から一枚パチリ。左側に見えている河原がテントサイトになるが、増水したら危ないので、降雨時は泊まりたくないキャンプ場である。

走り始めると、チェーンのシャリシャリ音が気になるので、チェーンオイルを出す。このオイルは、京都のグランボアさん(旧アイズバイシクル)に整備を頼んだ時に、サービスで頂いたものだが、キャップが簡単に取れない構造になっていて、いつも取るのに苦労する。キャップが自然に緩んでオイルが漏れるのを防ぐためらしいが、最初の頃は10分以上も奮闘したことがある。キャップを下に押しながら右に回すと抜けると書いてあるが、回し過ぎるとダメで、微妙なタッチを要求されるのだ。「超撥水、超長持ち、雨や泥に強い最強のチェーン潤滑剤」なのだが…。

巨大なビニールハウス群が現れ、「エフビットファーム」と書いてある。調べると、バイオマス発電と水耕栽培を兼ねた次世代型園芸施設とある。京都の会社社長が高知県出身なので、この田舎に作ったらしい。

R32に入ると、日本一の大杉という看板があり、高さ20mほど登らなければならないが、日本一ならば、寄ってみるしかない。入口に着くと、200円の入場料を支払わなければならないので、悩んだが、美空ひばりゆかりの地でもあるらしいので、入ることにする。

大杉は、神社の横にあり、確かにでかい。左の方が、根回り20m、樹高60mもあり、高さが日本一らしい。どちらも樹齢3000年以上で、国の特別天然記念物に指定されている。

しかし、筆者は、この大杉より、美空ひばりさんの方に惹かれる。昭和22年に9才のひばりさんが、巡業中、この地でバス転落事故に遭い、死にかけたとある。料金所のおばちゃんに聞くと、その事故で亡くなった人もいたらしいので、よく助かってくれたものだ、とひばりさんの強運に感心する。

歌も三曲聞けて、「川の流れのように」の他は高知ゆかりの曲のようだが、全く聴いたことのない歌なので、つまらない。県外の観光客のために、もっとメジャーな曲にして欲しいものだ。

長いトンネルがあるので、旧道を走っていると、ウクライナの国旗が!これまでも、何度か黄色と青の布は見かけたことがあるが、ホンマの国旗は初めて見る。ロシアと云うかプーチンの横暴さには呆れるしかないが、今から思えば、NATO側の強硬姿勢にも問題があり、侵攻前にNATOが譲歩していれば防げた戦争だったのでは、と思う。そして、経済制裁だけでは、ロシアが疲弊して侵略を止めるとは全く思えない。だって、ロシアは日本と違って資源豊富国なのだから。ウクライナが妥協しない限り、この悲惨な戦争は終わらない気がする。

大杉を出て1時間半で標高397mの根曳峠に着き、ここからはずっと下りだ。

豪快な下りを慎重に楽しみ、道の駅南国でトイレ休憩。高知県の地図があり、今いるのは湾曲している海岸線の一番上で、これから左下の足摺岬まで、三日で走り、その後は西海岸に廻り、宿毛を通って、愛媛県の宇和島から内陸部を縦横断してここに戻って来る計画だ。

高知市内に入り、お腹が減ったので、グーグルマップで検索してイタリア風レストランに入ろうとするも。サンダル禁止みたいな雰囲気なので、止めて、コメダ珈琲にする。

パスタやオムライスなど普通のランチメニューがコメダにはないので、ミックスサンドとホットコーヒーを注文。昨秋の旅でも、他に食べたいのがないので、同じメニューを頼んだ記憶がある。これで1160円は高いが、その代わりじゃないけど、今日の宿はチェックインが16時半なので、2時間、コメダで過ごす。

高知駅前を通過しようとしたら、三つの大きな銅像が見えたので寄ると、左から、武市、坂本、中岡で、龍馬の下にあるマイ自転車が小さく見えるくらい、でかい全身像である。

路面電車沿いに走っていると、高知大学が。41年前、春の個人ランで、ここの学生寮に泊めてもらったことがある。当時、国立大学の学生寮では、他大学の学生を泊める仕組みがあったり、なくても、サイクリングクラブがあれば、部室に行けば、寮や下宿先に泊めてくれる場合もあるので、地方の県庁所在地へ行った時は、まず大学の学生寮を充てにする。但し、寮で、飲酒の歓迎を受ける場合が多いので、二日酔いになる覚悟がいる。しかし、セキュリティが厳しい今の世では、学生寮に泊めてもらうような交流はもうできないのだろう。そういう意味では、良き時代であった…。

路面電車の土佐くろしお鉄道の終点「伊野駅」から徒歩3分、「藤崎旅館」には16時半過ぎに着き、玄関に近い部屋へ案内される。

重たい荷物が多いので、有難い。最悪なのは、階段しかない三階の部屋だ。素泊まりのみだが、部屋にはお菓子とペーパードリップ珈琲のサービス、共同の冷蔵庫もあり、洗濯機も無料で貸してくれる。コロナ禍の時にリフォームしたのか、洗面所、トイレ、お風呂も綺麗だ。キャンプ用の荷物をここに預けて、十日後にも、ここに泊まる予定なので、この藤崎旅館を選んで正解である。

夕方、遭難した知床遊覧船の会社社長の記者会見があり、生中継をラジオで聴いていたが、記者の質問に対して、きちんと答えず、謝罪と反省の言葉ばかりで、内容のない会見に終わったので、これでは、遭難された方の関係者は納得できないだろうなあと思う。モヤモヤ感を抱きながら、夕食タイム。阪神は、糸井の連日の活躍で、中日に3―2で何とか勝つ。

【走行時間3:50 平均速度15.8km/h】

【本日の会計】¥8,159



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