<幌延~礼文~稚内>2022年春の自転車旅(その十五)46-49日目
2022年春のチャリキャンプひとり旅(その十五)
今回の旅レポは、幌延から稚内、そして礼文島へ渡り、レブンアツモリソウを見て、稚内へ戻り、
高速バスで札幌まで戻る4日間です。
46日目は、幌延を出て、今回で3回目になる評価No.1の宗谷ふれあい公園キャンプ場へ
47日目は、ハートランドフェリーで礼文島へ渡り、この時期の礼文でしか見れないお花を見て、キャンプ場まで
48日目は、稚内へ戻り、また宗谷ふれあい公園キャンプ場へ
49日目は、稚内フェリーターミナルのバス停から札幌までバス輪行して、後輩宅へ
【その十五の読みどころ】
① トイレが全然なく、仕方なく…
② コインロッカーで100円ゲット
③ 究極の軽量化を目指すベテランサイクリストに…
④ 礼文島のキャンプ場には大量のブヨが…
⑤ 久種湖に近い海岸にはゴマフアザラシが…
⑥ 可愛いレブンアツモリソウにほっこり
⑦ パンクしてタクシーを呼ぶアマチュアライダー
⑧ あつもんってミスネームやろ
⑨ 利尻島から札幌の歯医者へ月二回通う親子に…
●2022年6月9日(木) 46日目 曇り晴れ 南東風
【走行距離60km 獲得標高417m】
幌延→道道121号線→沼川→稚内
今日は、一年前に通った国道ルートではなく、国道より東寄りの道道を北上して、稚内空港に近い大沼にあるキャンプ場まで約60キロの旅。6時半に起きて3時間後の9時半に出発。出発前に炊事場の方に設営していたおじさんサイクリストと話をすると、64才で、筆者より二つ上。何年も夏は北海道をキャンプ旅しているベテランで、筆者より北海道あちこちのキャンプ場にメチャ詳しいので、プチびっくり。
幌延の郵便局で現金をおろして、ついでに、実家と神戸へ、地元の名産で、めんつゆに利尻昆布を使っている「生ひやむぎ」セットを送る。
昨日下った坂を登り、トナカイ牧場の近くには、放射能廃棄物を地下深くに埋める研究をしている原発関連の研究施設がある。一年前、かわいいコンパニオンにマンツーマンで詳しく案内してもらったので、今回はパス。「宇宙、海洋に次ぐ第三のフロンティア」と書いてあるが、地上から数百メートル深い地下がフロンティアとは全く思えない…。
豊富への分岐点を右に曲がって、道道121号線を進むと、宗谷丘陵を思わせるような牧場や牧草地が続いていて、所々に乳牛が寝そべっている。
のどかな風景はいいのやが、トイレが全くなくいので、やむなくここで立ちしょん。結局キャンプ場まで何もないので、2回してしまう。地吹雪を防ぐ防風板?が道路の西側にずっと設置されている。
きっと暴風雪は西側からしか吹かないのだろう。前方からレッカー車が近づいてきて、後ろには、左フロント部とフロントガラスが大破しているスズキジムニーが!。
スピードの出し過ぎだろうが、北海道は猛スピードで抜いていく車がたまにいるので、自転車にとってはメチャ怖い…。明治乳業の稚内工場があり、ミルクタンクがたくさん立っている。
道東の標津もそうだったが、畜産が盛んな地域には、必ずミルク工場がある。幌延を出て4時間、13時半に「宗谷ふれあい公園キャンプ場」に着き、受付を済まして、まずはランチタイム。
今、思い出したが、昨日の豊富温泉のコインロッカーで、返却口に残っている100円玉を発見!。100円入れて鍵をかけて開ける時に100円返ってくる仕組みのロッカーで、筆者も何回か、取り忘れて損をした記憶があるので、有難く頂くことにする。
ランチは、談話室やシャワーや洗濯機のあるキャンパーズハウスに入り、バナナとパンと長野のT奥様から頂いたチョコバーを缶生ビールと共に頂く。外は昼間でも寒いようで、パークゴルフをするプレーヤーのためにストーブが点いている。設営をしていると、隣のサイトに、今朝、幌延のキャンプ場で別れた、あのベテランサイクリストが来て、プチびっくり。埼玉から来たと云う車のおじさんが来たので、「明日礼文島へ渡ってレブンアツモリソウを見に行く」と云うと、「もう終わりが近いけど、道沿いにある新たな群生地でまだ見れるよ」と教えてくれる。無料のシャワーをして、洗濯。外では乾きそうにないので、滅多に使わない乾燥機にかける。
夜は、滅多に炊かないご飯を炊き、カレーライスにして、ワンカップと共に。23時に起きると、降水確率は10%だが、ポツポツと雨が降っている。外気温は8℃しかない。阪神はソフトバンクに0―4の完敗…。
【走行時間3:26 平均速度17.6km/h】
【本日の会計】¥7,876(おみやげ代¥6,450含む)
【宗谷ふれあい公園キャンプ場評価:48点】
ここに泊まるのは3回目だが、何度来ても気持ちがいい。総合評価はほぼ完璧の48点。無料で東屋があれば50点満点であったが、シャワーが無料で電子レンジまである点を考慮すると、満点をあげたいほど、これまでの中でナンバーワンのキャンプ場である。
●2022年6月10日(金) 47日目 曇り晴れ 南風
【走行距離51km 獲得標高297m】
大沼→稚内港→フェリー礼文島香深→浜中→緑ヶ丘
今日は、稚内港から10時半発のフェリーで礼文島に渡り、本ツアーの最重要ミッションである、レブンアツモリソウの自然群生地でお花を見て、キャンプ場まで戻る約50キロの旅。なので、早めの5時に起きて、テントを畳み、朝食の準備をしていると、お隣のベテランサイクリストが出発の準備を始めたので、「既製のバッグを使わず、布袋等に荷物を詰めてゴム紐等で固定しているのは何で」と聞くと、軽量化を図るため、とのこと。
ここまでするかと、プチ引く。見た目は悪いし、雨に弱そうだし…。大して重たくない輪行袋も、自宅のある埼玉から自走しているので、持っておらず、何かあった時は、買えばいいし、ビニール袋で代用する手もあるとのこと。
更に、重たいスマホ用バッテリーの代わりに、アンカー製のソーラーパネルで充電しており、これは他社製と違い、長持ちする優れモノらしい。首に巻くタイプのハイテクスピーカーも持っていて、お金がないわけではなさそう…。かなり変わっているので、「自転車と一緒に写真を」と頼んだが、写真嫌いとのことで断られるも、こっそり撮る…。
背中のザックにあるのがソーラーパネルで、サドルの後ろには折り畳みマット、そして、フレームにはテントのポールが固定されている。徹底された軽量化指向は重さより快適性を優先する筆者と真逆だ…。
外は寒いので、暖かいキャンパーズハウスに入って、残りカレーに卵を落として、納豆と共にカレーライスを食べる。
予定通り9時に出発して、6キロ先の稚内港へ。
岸壁には既に、懐かしい塗装を施したハートランドフェリーの船舶が着岸しており、一年前には全くいなかった観光バスが五台も並んでいる。
まだ肌寒いこの時期に観光客が何で、と思ったが、この最果ての地に呼ぶための目玉が、筆者も楽しみにしている「レブンアツモリソウ」だと、後で知り、プチびっくり。
宗谷バスの側面にも、そのお花が描かれていて、バス会社の、この花に賭ける意気込みが伝わってくる。乗船して2時間、礼文島南東部にある香深港に無事着岸して、もうお昼なので、一年前にも2回お世話になったカフェ「Ru-We」に入って、前回と同じハンバーグランチを注文。
ハンバーグは美味しかったが、前回、アザラシの居場所を教えてくれたりして、愛想の良かったかわいいおねーちゃんは、なぜか冷たくて、プチショック…。13時過ぎにカフェを出て、まずは、4キロ先にある「緑ヶ丘公園キャンプ場」へ行き、管理棟で受付を済ましてから、バッグを外すため、林間のテントサイトへ。すると、まだ肌寒いにもかかわらず、大量のブヨが発生していて、顔や足の周りをブンブン飛び回っている。早々にサイドバッグを降ろして、管理人に云うと、「昨日あたりから急に増えて来た」とのこと。例年より早いらしく、ついてないわ、とプチ凹むが、凹んでいても仕方ないので、早速、レブンアツモリソウを見に北へ向かう。
日本最北端の湖「久種(くしゅ)湖」の手前には峠があるが、軽装備にしたので、軽く越えて、ゴマフアザラシがいる浜中海岸に出ると、昨年と同じように浅瀬に寝転がっている。
スコトン岬へ向かう道から左折して少し坂を上ると、稚内港で見た観光バスが停まっている。
メインの群生地へ行く遊歩道は閉鎖されていたが、道の前方左手に観光客が見え、そこが新たに開放された群生地のようだ。
何の変哲もない斜面に仮設の遊歩道があり、入っていくと、昨年、高山植物園の植木鉢で見た、あのレブンアツモリソウが一杯咲いていてプチ感動。
正面から見ても、側面から見ても、ほっこりする感じがいい。
一部既に茶色化しているので、あと一週間もすれば、枯れてしまうだろうから、ギリギリセーフである。案内板を読むと「礼文島にのみ自生するラン科植物で、特定国内希少野生動植物種に指定されており、保護。増殖事業に取り組んでいる」とあるので、道路脇の斜面に忽然とある群生地も自生ではなく、多分、人が、種か苗を植えて育てたのだろう。完全な野生じゃないのはプチ不満だけど、本物の群生地はもう既に枯れているので、そういう意味では感謝である。十分満足して、一年前にキャンプした久種湖に寄り、湖の向こうを眺めると、自衛隊のレーダー基地が見える。
後で知るが、陸上自衛隊の礼文分屯地で、サハリン方面を監視する重要な基地なのだろう。そう云えば、会社同期のⅠ氏のお父さんが自衛隊勤務で、幼少の頃、久種湖の近くに住んでいたらしいが、この基地に通っていたのだろうか、とふと思う。
キャンプ場へ戻る途中、途切れた雲の合間から、雄大な利尻富士がくっきりと見え、やっぱり、海の向こうで浮かぶように見える利尻岳はいいなあ、とふと思う。道にタクシーが停まっていて、歩道にはタイヤを外したロードバイクとにーちゃんがいて、聞くと、「パンクしてしまい、このままではフェリーに間に合わないので、タクシーを呼んだ」と云って。そそくさとトランクに自転車を積み込んで行ってしまった。
離島では、パンクするリスクも考えて早めに行動しなければいけないのに…これだから俄かライダーは困る。16時にキャンプ場へ戻り、大量のブヨが飛び交う中、防虫スプレーを体中にかけて、管理人に指定されたウッドデッキ上ではなく、草の上に設営する。
ウッドデッキは、ペグが使えないし、床面に隙間があると、コットの脚が嵌ってしまうので、好かん!。
夕食は、フェリーに乗る前にスーパーで買っておいたおでんセットにうどんや揚げモノを加える。温めるだけなので、簡単でいい。阪神は、オリックスの左腕ピッチャー山崎が左バッターを苦手にしているにもかかわらず、小野寺や山本など右バッターを並べる矢野監督の迷采配に疑問を感じるも、青柳、大山、近本の活躍で、6―1で勝つ。昼間、フェリーの中では、メジャーリーグ中継をやっていて、なんとチームが14連敗中の中、大谷選手が先発投手を務め、逆転ツーランも打ち、連敗を止める大活躍をナマで観ることができる。ドラフトを拒否していた大谷を獲った日ハムと栗山監督の英断が、ここまで成長するきっかけになった気がする。じっくり育てるのが苦手な阪神では絶対無理だっただろう…。ずっと追い風でもないのに、サイクルメーターが示す今日の平均速度が18.9km/hになっていて、サイドバッグがないと、平坦コースでも2キロも速く走れるのか、と、プチびっくり。多分、重量というより、サイドバッグ自体が空気抵抗を増しているためだろう。
【走行時間2:50 平均速度18.9km/h】
【本日の会計】¥8,418(フェリー代¥4410含む)
【礼文緑ヶ丘公園キャンプ場評価:36点】
利用料金は620円とリーズナブルだが、三方を林に囲まれた狭いスペースにあり、雰囲気は暗い。一方、礼文島名物の強風を避けることができるので、一長一短か。久種湖のキャンプ場は、見晴らしはいいものの、西寄りの強風をモロに受けるので、バタバタしてうるさいが、ここは静かだ。ランドリーはあるものの、風呂シャワーがなく、屋根付き炊事場はあるものの、雨宿りできる東屋はない。ブヨが多いのは困るが、スプレーで何とか凌げるし、テントに潜り込めば問題ないので、僻地の割に、まあまあのキャンプ場か。
●2022年6月11日(土) 48日目 曇りのち雨 北風
【走行距離16km 獲得標高51m】
緑ヶ丘→香深港→フェリー稚内港→大沼
稚内へ戻るフェリーは9時前に出港するため、5時半に起きて、外で朝食の準備をして、寒いのでテント内で黒豆納豆と残りおでんを食べ、素早く撤収して8時に出発。
霧雨が舞っていて、濡れるので、カッパを着るも、すぐに止む。
少し、進むと「手然」と書いて、「てしかり」と呼ぶ集落の看板には、利尻昆布とエゾカンゾウとハマナスが描かれている。
なかなかいい絵である。20分で港に着き、歯磨きやトイレをしていたら、ギリギリになってしまい、慌てて乗船すると、予備の青サンダルの片方がないことに気付く。どこにあるかはわかっているが、取りに行っている時間がないので、残念だけど諦める…。
航路の案内図を見ていると、礼文島のマスコットキャラクターが案内しているのたが、「あつもん」て、何なんって感じ。絶対「あつもりくん」の方が可愛いっしょ。
この航路では三隻のフェリーが運航しており、昨日乗船したのは「サンプリア宗谷」で、今日は二年前に就航開始した新造船「アマポーラ宗谷」だ。一番古い「ボアレース宗谷」は一年前に乗船した気がするので、今回で全て制覇したことになり、プチ満足。2時間で稚内港に着岸し、買い出しを済ましてから、また大沼の「宗谷ふれあい公園キャンプ場」へ。炊事棟に一番近い一等席をお願いしていたが、四日前からずっと連泊している人が占有しているので、二日前と同じサイトになる。
その連泊野郎は、ソロで、タープだけ張り、隣に停めている車で寝泊りする変なやつで、ナンバープレートを見ると石川ナンバーなので、旅行なのだろうが、車中泊なら道の駅にでも停めたらいいのに…とふと思う。
ランチは、ストーブの効いたキャンパーズハウスで、電子レンジで温めた鮭のり弁と寒いけど缶ビール。外気温は13℃しかないが、土曜日なので、防寒着を着こんでパークゴルフをする高齢者や、元気にサッカーをする子供たちが見える。
そして遠くのドーム型テントでは、熱いカップルがカップラーメンを寒そうにすすっている。設営したあと、15時半から17時まで雨になるも、暖かいハウス内でのんびりする。もし、この雨が昨日だったら困っただろうが…相変わらず天気には恵まれる。
夕エッセンは、丸美屋の期間限定「こがしにんにく」バージョン麻婆豆腐とモヤシ炒め。いつも買う丸美屋の麻婆豆腐は200円弱で2回分入っているが、これは1回分で250円もする。でも、味に深みがあって旨いので、たまには高級麻婆豆腐もいいもんだ。阪神は一戦必勝なのに、新人の高寺を先発起用して結果は案の定ノーヒット。消化試合じゃないんだから!。伊藤の好投とオリックスのミスで、3―2で勝ったからいいものの、いい加減にして欲しいわ。
【走行時間0:56 平均速度17.3km/h】
【本日の会計】¥6,489(フェリー代¥4,410含む)
【宗谷ふれあい公園キャンプ場評価:48点】
●2022年6月12日(日) 49日目 曇り晴れ 北東風
【走行距離10km 獲得標高31m】
大沼→稚内港→高速バス→札幌
今日は、札幌までバス輪行して大学サークル後輩のおうちに泊めてもらうという軟弱極まりない旅。高速バスは、基本、輪行袋は大き過ぎるので、断られるのだが、岩見沢のキャンプ場まで来てくれた札幌のH氏情報によれば、稚内から札幌に向かう宗谷バスは自転車OKなので、予約する際も一応確認すると、大丈夫とのことで、ホッとする。バスは稚内港11時半発なので、余裕はあるが、6時に起きて、曇天の中、9時半に出発。
港まで海べりを走っていると「北海道漁業監視船」と書いた船舶が停泊している。
ロシアが近いので、違反するロシアの漁船を取り締まるのだろうか。フェリーターミナル前のバス停で自転車を解体し、輪行袋に詰めるも、前輪タイヤが摩耗して茶色の中生地が出ているのを発見。
一年前に交換してから、4千キロ強走っているので、寿命が来たって感じ。次に走るのは、二週間後なので、その間に新しいタイヤを注文して交換することにする。
バス停に着いた時、まだ1時間半もあるのに、既に並んでいるおばさんがいたので、荷造り完了後、話を聞くと、「利尻島からフェリーで来た」とのことで、納得。
そして、同行の母親と一緒に、バスで札幌の歯医者へ行き、一泊して明日、同じルートで利尻へ戻る、とのことで、月2回のペースで歯医者へ通っているらしい。歯医者なら稚内でも良さそうなものだが、よほど腕のいいデンタルクリニックが札幌にあるのだろうか。しかし、離島に住む人は、歯医者へ行くにも大変である。11時半少し前、来たバスは宗谷バスじゃなく北都バスで少し焦ったが、全然問題なく、トランクルームに積むことができる。一番後ろは取られてしまったので、中央辺りの海がずっと見える右側席に座り、ランチタイム。セコマで買っておいた、ポテトフライとザンギと親子丼を缶ビールとワンカップと共に頂く。バスは、海岸線ではなく、内陸部を走る国道40号線を進み、幌延から海岸へ向かって、留萌までは日本海をずっと見ることができる。留萌からは高速道路に入り、稚内を出て、5時間半、やっと、札幌の苗穂駅前に着く。今日泊めてもらうT氏に車で迎えに来てもらい、ご自宅へ。
夜は、近くの居酒屋「花ふさ」で、合流してくれた奥様と三人で楽しいひと時を過ごす。
おうちには、15才のゆずちゃんと7才のあんちゃんが同居していて、どっちも大人しくて可愛い。
【走行時間0:34 平均速度17.6km/h】
【本日の会計】¥14,098(バス代¥6,200含む)
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