<中札内~音別>2022年春の自転車旅(その十七)56-58日目
2022年春のチャリキャンプひとり旅(その十七)
今回の旅レポは、帯広に近いキャンプ場から、ヨード泉の晩成温泉、エルムの町豊頃、
そして、音別という町までの三日間です。
56日目は、北海道なのにメチャ暑い中、フラフラになりながら何とか辿り着いた晩成温泉まで
57日目は、まだ暑い中、内陸にある豊頃という町で豚チャーハンを食べて高台のキャンプ場へ
58日目は、太平洋に出て、海岸沿いにある音別という町のお宿まで
【その十七の読みどころ】
① 中札内村のピータン
② セコマでワンカップを買ったら…
③ ド田舎なのにお金持ちの町更別村
④ ナウマン象発掘跡地を見学
⑤ 35℃を超える暑さに熱中症寸前に…
⑥ 牛さん達も牧草よりお水…
⑦ 春楡とジュエリーアイスの町豊頃
⑧ 豊頃名物の豚チャーハン
⑨ 1000円で泊まれるバンガローにプチ満足
⑩ 熱中症と筋肉の関係とは…
⑪ インドのタージマハールみたいな奇岩にプチ感動
⑫ 外も中も綺麗なお宿に満足
●2022年7月3日(日) 56日目 晴れ 北西風
【走行距離68km 獲得標高394m】
新嵐山→中札内→更別→幕別→大樹→晩成
今日は、2年前に来てプチ感動した晩成温泉まで約60キロの旅。
6時に起きて、フライシートを外すと、テントにセミが留まっている。エゾゼミだろうか。殻が近くにないので、土から孵ったばかりじゃないようだが、全く動かないので、撤収するまで、ほっておくことにするが、余程気に入ったのか、ずっと留まっているので、掴んで近くの木に移してあげる。
9時半に出発するも、既に暑いので、大変な一日になりそうだが、風向きが、超フォローなのは助かる。
この辺りは、大規模農業地帯らしく、にんじん、甜菜(てんさい、別名砂糖大根)、小麦などの緑と空の青と雲の白のコントラストが美しい。芽室町、帯広市を過ぎると、中札内村に入り、ひよこがすずらんを持って、シルクハットを被っている。
調べると、「ピータン」という名前で、顔が玉子、目が豆、靴がじゃが芋という風に、村の特産物から出来ているらしい。ピータンと云えば、アヒルの卵を発酵させた中華料理を連想するが、村とピータンは全く関係ないみたい…。まだ11時だが、お腹が減ったし、暑くて脱水症状になりそうなので、セコマでソフトカツゲン500ccを買って、昨日、東横インで頂いた食パンにジャムを付け、立ち食い飲みする。
ワンカップも買って、いつものようにラベルを剥がしたマイワンカップ容器に移し替えたあと、キャップの製造年月をふと見ると、なんと2年前の8月!。
普通は無色透明だが、透かすと少し黄色みがかっており、明らかに古い。もう開けてしまったので、交換することもできず、プチショック。でも、あとで吞んでみると、そんなに変わらず良かった。
中札内村には、生キャラメルで一世を風靡した、あの花畑牧場があるが、ここから5キロほど先で、少し遠回りになるので、パス。
ドングリをモチーフしたマスコット「どんちゃん」の更別村は、知らなかったが、お金持ちが多い村で、機械による大規模農業をいち早く取り入れ、農家一戸当たりの平均年収は5千万円もあり、外車比率が日本一高いらしい。
区画整理で、真っすぐな道が多く、逃げ水もより綺麗に見えるが、とにかく暑い。この辺りから、脚が攣り始め、痛いのを我慢しながら、ペダルをひたすらこぐ。
二年前にも来た、ナウマンゾウとパークゴルフとアカゲラの幕別町に入り、前回は寄らなかった「ナウマン象発掘跡地」へ。
53年前の昭和44年、土が見えている右の辺りで、ナウマン象の化石骨が発見され、大々的な発掘作業によって、ほぼ一頭分の化石骨が出て来たそうだ。当時は、見学者がいっぱい来たらしいが、今は駐車場も近くにないし、もう誰も来ないのだろう…。なので、筆者がじっくりと見学してあげる。ここへ来る途中から、アホなローリング族が三台現れて、何回も同じ道を行ったり来たり、爆音を響かせながら、筆者の横を猛スピードで抜いていく。こっちは、暑さでフラフラになっているので、危ないし、うるさいし、110番しようと思ったが、パトカーが来る頃にはいないかもしれないので、諦める。35℃を越える体感温度の中、15時に、キャンプ場のある晩成温泉に何とか着くも、水2本、コーラ、アクエリアスを補給したにもかかわらず、ここまで六回も脚が攣る。日本一のヨード泉に入るのを楽しみに、ここまで頑張って来たけど、体が火照っていて、温泉に浸かる気になれず、水シャワーで体を冷やす…。夕方、汗でビショビショになった衣類を手洗濯して、日陰に設営。
19時になってもまだ暑いので、外で、ホイコーローなめこ入りを食べていると、海から風が吹き始め、やっと涼しくなる。その頃、海と反対側の空を見ると、雲に落陽の光が当たり、オレンジ色に染まっている。
暑くて大変な一日だったけど、この素晴らしい光景に癒される。しかし、テントに入っても、体を動かす度に足が何度も攣り、いつもは一本空けるワンカップも、半分でフラフラになる。。阪神は、才木と大山の活躍で、中日に3―0で快勝。昼間、KDDIで大規模な通信トラブルがあり、社長の記者会見をラジオで聴いていたが、上から目線的な偉そうな口調に呆れる。社会に多大な迷惑をかけたのに、そんな雰囲気は感じられず。
【走行時間3:57 平均速度17.2km/h】
【本日の会計】¥2,833
【晩成温泉キャンプ場評価:46点】
温泉代込みで700円はリーズナブル、東屋や屋根付き炊事場はないものの、トイレやランドリーがある宿泊棟に出入りできて、充電もできるので、不自由さは感じない。
●2022年7月4日(月) 57日目 晴れ 南東風
【走行距離44km 獲得標高394m】
晩成→生花→湧洞→豊頃→茂岩山
6時に起きるも、体がだるく、頭はボーとした感じで、太もも、ふくらはぎは筋肉痛だ。二週間以上のブランクがあったので、筋肉痛は止む無しだが、今日も暑そうなので、体力が戻っていない中、熱中症が心配だ。今日は、二年前はコロナで閉鎖中だった内陸の豊頃町にあるキャンプ場まで約40キロの旅。昨日は北からのフォロー風、そして今日は北へ向かうのだが、幸運にも風向きが変わり、またフォローだ。
9時に、温泉前で出発ジャンプを決めて、北へ向かう。
30分ほど進むと、牧草地に乳牛がいるも、いつもの草じゃなく、半割りのドラム缶の周りに集まっている、何?と思ったが、多分、水を飲んでいるのだろう。牛さん達も暑いのだ。湧洞大橋を過ぎたところで、国道から道道に入り、緩やかな坂を上っていると、眠くなるも、暑くなる前に走り切りたいので休まずに頑張る。
結果、フラフラならずに、12時ちょうど、豊頃町に到着。
知らなかったが、豊頃町は、はるにれの木が町のシンボルで、ポスターにもなっている。
これも知らなかったが、春楡は英語でエルムと云い、北大の寮歌「都ぞ弥生」の歌詞にもエルムが出てくるので、親しみを感じる。町中の観光案内所にあった、もう一つのポスターには、「ジュエリーアイス」と云う大きな氷が写っている。これも知らなかったが、厳冬期に十勝川を覆い尽くす氷が海まで流れて波にもまれると、様々な形になって海岸に打ち上げられ、こんな幻想的な光景になるらしい。
観光案内所の隣にあったセコマで、滅多に食べないアイス系の「北海道メロンモナカ」を買って、暑い体を冷やしたあと、二階の「レストランいしだ」で、名物料理の「豚チャーハン」を注文。
帯広名物「豚丼」のチャーハン版で、タレの効いた豚肉が五枚載っていて、ボリュームもあり、正解。キャンプ場のチェックインが16時からなので、コミュニティスペースにあったベンチに座ったまま、暫し寝るも、雨雲レーダーを見ると、16時頃から雨が降りそうなので、14時に標高100mの高台にあるキャンプ場へ向かう。高低差90mの坂を何とか上り切ると、キャンプ場があったので、フリーサイトとバンガローをチェックしてから、窓口の十勝ロイヤルホテルへ。
まだ14時半だが、ホテルのフロントへ行くと、やる気のなさそうなおじさんがいて不安になるも、受付できるとのことなので、東屋やベンチもない不便そうな300円のフリーサイトじゃなく、1000円で泊まれるバンガローにする。指定されたバンガローへ行き、中をチェックすると、綺麗に掃除されており、これで1000円はメチャお得だ。
雨雲レーダー通り、16時に雷と共に雨が降り始めたので、自転車を玄関前の屋根下へ移す。通り雨だが、雷雨の時にたまたま安いバンガローに泊まれるとは、プチラッキー。
土砂降りの雨も止んだので、気分よくホテルの内風呂に入ると、全身刺青のにーちゃんがいて、プチビビる。このホテルを定宿にしている工事業者のようだが、刺青は出入り禁止にして欲しいわ、ホンマに。風呂から上がり、体重を測ると、何と63キロしかない!。ここ数年、67キロぐらいなので、4キロも少ない。太ももの筋肉痛はひどいし、体中の水分が抜けている感じだ。朝のラジオで、「筋肉には水分が多く蓄えられているので、筋肉質の人は熱中症になりにくいが、筋肉の水分が減ると硬直しやすくなり、痙攣を引き起こす」と云っていたのを思い出す。脚が攣るのは熱中症の前兆なので、昨日の症状は、熱中症で倒れる一歩手前だったのかもしれず、筋肉が多くてよかった…。
バンガローに戻り、麻婆豆腐を作って、セコマのキューリ酢の物と共に頂き、体力回復を図り、20時半、板間にコットをセットして寝る。
【走行時間2:49 平均速度15.6km/h】
【本日の会計】¥4,503
【茂岩山自然公園キャンプ場評価:45点】
今回はテントじゃなくバンガロー評価とする。バンガローなのに、フリーサイト並みの料金で、お風呂やランドリーもホテル内にあり、WIFIも入る。90mもアップしなければならないアクセスが唯一のマイナス要素。
●2022年7月5日(火) 58日目 曇り 南東風
【走行距離55km 獲得標高296m】
豊頃→浦幌→厚内→音別
ここから20キロ先の浦幌にはキャンプ場があるのだが、明日のことを考えると、もう少し先まで行きたいので、今日は釧路市の西端にある音別(おんべつ)のお宿まで走ることにする。しかし、ここ豊頃から海岸に出るルートが、①距離は短そうだがアップダウンが多そうな国道コース、②上りは少なそうだが距離がある川沿いに海まで下るコース、③途中からショートカットする道道コースの三通りあるので、昨晩、アプリで各々の距離と獲得標高を調べる。結果、①は48キロの350mアップ、②は54キロの370mアップ、③は52キロの350mアップ。②の川沿いコースは距離が長い上に上りも多いので却下。①か③かで悩んだが、①の国道コースは交通量が多いだろうから、①より4キロ長いけど③の中間道道コースにする。
6時半に起きて、ご飯を炊き、残り麻婆豆腐丼にしてバナナ、プチトマト、納豆、マンデリンコーヒーと共に。麻婆は朝も美味しく頂けるので止められない!。
9時に出発して、まず、十勝川の河川敷にあるはるにれの木へ。
曇っていたので、ポスターのような写真は撮れず、プチ残念。河川敷の道路に戻ると、「JAPAN」のジャージを着た男女がいっぱい集まっていて、直径10センチほどの車輪が四つ付いているブーツを持っているので、インラインスケートの日本代表チームだろうか。
アイススケートの盛んな釧路と帯広が近いので、夏はこれで強化しているのかもしれない。
河川敷コースを離れると、じゃがいもの白いお花が満開になっている一方、手前に咲いているピンクのお花は、まだ疎らなので、対照的で面白い。
浦幌の語源は、アイヌ語で「オラブ・ホロ」で、「山シャクヤクの群生地」という意味らしい。最近知ったが、山シャクヤクは貴重で綺麗なお花が咲くので、高値で売買されているらしい。この辺りにも生えているのだろうか。100mほどの峠をひとつ越えて、太平洋に出ると、山側斜面の所々で、白っぽい岩がむき出しになっていて、インドの寺院みたいな円錐状に尖った変な岩もある。
人工的に削ったとは思えないので、摩訶不思議である。浦幌の名勝地になりそうなものだが、案内板も何もないのも不思議である…。
厚内(あつない)という小さな町の郵便局でお金を下ろして、昨日食べた豚チャーハンが旨かったので、実家と神戸へ帯広の豚丼セットを送る。
いつもそうだが、ふるさと便を申し込むと、局員が粗品をくれるのだが、田舎の局なので、滅多に送る人がいないからなのか、余程嬉しかったらしく、ウエットティッシュを四つもくれる。でも、そんなに使わないし、嵩張るので、一個だけ頂くことに…。
釧路市に入る直前、JR根室本線の踏切があり、そのだいぶ手間に、少し傾いた踏切注意の標識がある。今時、蒸気機関車の絵もおかしいが、設置個所もずいぶん手前にあり、おかしい。
釧路と云えば、釧路湿原や丹頂鶴を連想するが、市の看板には、阿寒湖のまりも、雌阿寒岳、そして幣舞(ぬさまい)橋の女神像が描かれている。阿寒町が釧路市とくっついたからだろうが、阿寒の名は残してほしかった…。13時に、宿のある音別に着き、セコマのカツ丼とポテトフライを買って、誰もいないJR音別駅舎のベンチで頂く。
ホットシェフで作られた出来立てなので、かつ丼もポテトもほかほかで旨い。今日は曇っていたので、そんなに暑くはなかったが、湿度が高く、汗はいっぱい搔いたので、ビールも美味い。
セコマの隣に、「この町愛すの家もーちゃん」と云う派手なソフトクリーム専門店があり、そこそこお客さんが来ている。ソフト好きな浦野ならきっと買うだろうなあ、と思いながら、セコマとスーパーで買い出しを済まし、15時になったので、「富貴の里レジデンス」へ行くと、エメラルド色の派手なおうちが!。
管理人がおらず、電話で教えてもらったパスワードを押して玄関を開け、指定された部屋もパスワードを入力して入るシステム。洋室の部屋は掃除が行き届いており、共同キッチンやシャワールームも綺麗で、洗濯機も無料なので、派手な建屋に少し不安だったが、ここにして正解である。宿代の4000円も、玄関に置いてあるポストに投入するだけで、省力及び対面を避けるシステムが徹底されているのは、それはそれで気持ちいいが、部屋の冷蔵庫が冷蔵のみで保冷剤を冷やせないのが、プチショック…。シャワーと洗濯を済まし、キッチンのガスで、ジャーマンポテトを作って、シューマイをチンする。
先日買った寝かし芋は、柔らかいので、火が通りやすく、ジャーマン向けだ。シューマイはこの量で100円だったが、味はイマイチで失敗…。太ももの筋肉通はまだ治らず、普通に歩けないが、天気は土曜日まで晴れ予報に変わり、プチ嬉し。
【走行時間3:26 平均速度15.9km/h】
【本日の会計】¥13,719(おみやげ代¥6,980含む)
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