<みやま~玉名~天草>2022年秋の自転車旅(その六)17-20日目

 2022年秋のチャリキャンプひとり旅(その六)

今回は、福岡県みやま市のキャンプ場を出て、熊本県の玉名を通って、天草まで、4日間の旅レポです。


17日目は、有明海を見ながら南下して大学サークル同期のN田氏が住む玉名のホテルへ

18日目は、三角半島の根元にある宇土のホテルまで

19日目は、朝から雨なので天草諸島の玄関口、宇城駅までJR輪行

20日目は、快晴の中、天草の上島にあるキャンプ場まで


【その六の読みどころ】

路上にいた年寄りカニを助けてあげる

大牟田の三井三池炭鉱跡を見学するも世界遺産じゃないのはなぜ…

三池港を飛行機みたいな形にしたのはなぜ…

金魚と鯉の郷で金魚業界のバブルを垣間見る…

全国旅行割のクーポン券で豪華なランチ!

JR九州はお金持ち…

コットの亀裂アーム交換手続き完了!鹿児島でもらうことに…

春の静岡で見かけたキックスクーターにーちゃんがいるも…

天草は車エビと真鯛と天草大王とアコウの木だ!


●2022年10月15日(土) 17日目 晴れ 北西風

【走行距離44km 獲得標高262m】

みやま→R208→大牟田→R501→玉名

 

今日は、有明海の東側を南下し、玉名のホテルまで約40キロの旅。夜は、昨日、やっと連絡がついた、玉名在住でサークル同期のN田氏宅にお邪魔して、N田家族と夕食を共にする予定になっている。7時に起きて、BBQハウス内に設営したテントを畳み、朝食を済まして、10時前に池の前でジャンプして出発。

JR鹿児島本線沿いに走っていると、昔、懐かしい木造の駅舎「銀水駅」があり、

その近くの道路上に、ほとんど動かない年寄りカニがいたので、川のある所まで、暫くマップの上に置いて走る。

大牟田は、三井三池炭鉱のあった町で、知らなかったが、世界遺産に指定されている。

赤レンガ造りの建物「三井港倶楽部」の玄関に、あの「料理の鉄人」でフレンチを担当していた坂井シェフの写真があり、さすが財閥三井家である。

海側に三池鉱業所と云う無料の見学施設があるので、入ってみると、おじさんが建物から出てきて、頼んでもいないのに、ここの説明をし始める。

仕方ないので、一緒に見て廻ることになる。ここは80年ほど前に開坑した最先端技術を導入した「三川坑」の跡地で、百年経っていないので、世界遺産にはなっていない、とぼやくように云う。斜坑が二つあり、第一斜坑は60年ほど前、炭車の逆走による炭塵爆発事故で400名以上の炭鉱員が亡くなって閉坑したらしいが、そんな話は聞きたくない。

地図上の赤い線が「三池炭鉱専用鉄道」で、内陸部の炭坑を廻って、三池港までリンクしている。その中で、川の上流にある「万田坑跡」は世界遺産に認定されているらしいが、ここで十分満足なので、行くのは止める。代わりに、三池港に寄ると、飛行機みたいな形をした港の写真がある。

「干満差が5m以上あるので、干潮時でも海面をキープする門を設置し、水深のある沖の方まで海底を掘り、運河を作った」とあり、さすが三井財閥だ、スケールが違う。

熊本県に入ると、「荒尾干潟水鳥・湿地センター」があり、寄ってみるが、海は満潮時で干潟は見えず、センター内の水槽にはあのムツゴロウさんがいるらしいが、見えるのはハゼだけ…。

有明海には、ここの他に、北に「東よか干潟」、そして西に、7年前行ったことがある「肥前鹿嶋干潟」がある。

センターを出て、長洲と云う町に来ると、有明フェリー乗り場があり、これに乗ると、40分で長崎県の雲仙に渡れるらしい。

この先に、「金魚と鯉の郷」があり、人が一杯入っていくので、寄ってみると、

金魚祭りを開催しているとのこと。無料なので、中へ入ると、金魚が入った水槽が一杯あり、ガラスに書いてある値段を見ると、みんな10000円以上で、プチびっくり。

そして、左右の桶には、同じ「トサキン」と云う金魚が泳いでいるが、右の3000円に対し、左は10000円の値札が付いている。

おっちゃんに聞くと「見た目の違いだ」と云われるが、素人には全く同じに見える…。金魚業界の恐ろしさを垣間見た感じがする。鯉はいなかったが、中国では鯉ブームらしく、高いのは一匹数百万円で取引されているとテレビでやっていた…。金魚も鯉業界もどうかしているわ。自転車に戻ると、中年夫婦がマイチャリを眺めているので、少し話をすると、旦那さんが一人で走っていて、奥さんは車で伴走しているとのこと。仲睦まじい夫婦で、羨ましい…。

13時半、玉名駅前の、玉名なのになぜか鈴鹿と云う「ビジネスホテル鈴鹿」に着き、チェックインすると、もう部屋に入れる、とのこと。

東横インは15時まで絶対入れてくれないので、有難い。金魚の郷の出店で買った普通のお弁当を部屋で食べながら、鹿児島までのルートと宿やキャンプ場を決める。天草経由で鹿児島まで300キロ程あり、いろいろ考えて、八日かけて鹿児島まで行くことにする。一日当たり40キロ弱の超軟弱プランだが、天草はアップダウンが多いので、これでいいのだ。シャワーとランドリーを済まし、18時過ぎ、迎えに来てくれたN田氏の車で、公民館を改造した自宅へ。4年前にも、宮崎熊本個人ランの時に、お邪魔しており、平屋の古ぼけた建屋にプチびっくりしたものだが、聞くと、新築の一軒家を建設中で、年末にはそこへ引っ越すとのことで、ホッとする。奥様と中一の男の子「はるゆき」くんと小学4年生に成長した女の子「ちはる」ちゃんに迎えられて、おでんなど家庭料理をご馳走になる。獣医師のN田は、再び動物病院を開業して、元気に頑張っているようで、プチ安心。

コロナでのびのびになっていた同期会を、来秋に福岡辺りで開催する話を決めて、ホテルまで送ってもらい、22時に寝る。

【走行時間2:39 平均速度16.6km/h】

【本日の会計】¥7,361


●2022年10月16日(日) 18日目 うす曇り 北西風

【走行距離43km 獲得標高169m】

玉名→R501→宇土

 

今日も、ひたすら南下して、天草へ繋がる宇城半島の根元にある宇土のホテルまで約40キロの旅。博多を出て、今日で4日目だが、ずっと北寄りのフォローで、正平さんが云っていたが、風がお友達になってくれている。

玉名駅前にあるフェニックスと大きな梵鐘をバックにジャンプを決めて、阿蘇の方から流れ出る菊池川の河口へ向かう。

国道501号線に入り、海岸線を走っていると、「河内道の駅塩屋」というお店の前に、大量のみかんが積み上げられている。

一袋で20個以上入ってそうだが、たったの300円。

お店の中に入ると、河内塩屋みかんというブランドらしく、全国に発送しており、今は、極早生(ごくわせ)みかんが旬のようだ。「爽やかな香りとみずみずしいさっぱりとした甘酸っぱさが魅力」とあり、買うかどうか悩んだが、10個も要らないので諦める…。

13時、「宇土センターホテル」に着き、チェックインすると、6300円の4割引きプラス3000円の観光クーポン券が付くので、実費はたったの780円。安いキャンプ場並みだ。クーポンが利用できる近くのお好み焼き屋に入り、3000円を全部使うべく、鉄板焼きセットと生ビールを注文。

イカ、ホタテ、げそ、ウインナー、エリンギ、キャベツ、ピーマン、玉ねぎ、もやしなどを焼きながら、生ビールを2杯。具にエビがないのが嬉しい。夜は、二日前に、マックスバリューで買った、意外と旨いウインナーを使ってポトフを作り、五日前に頂いたカボスを絞って、日本酒のカボス割りを呑む。

カボスを加えると、当たり前だが、さっぱりした味に変わり、お酒が進む。

【走行時間2:35 平均速度16.6km/h】

【本日の会計】¥3,896(ホテル代¥3,780含む)


●2022年10月17日(月) 19日目 雨 北風

【走行距離1km 獲得標高5m】

宇土(うと)→JR→宇城(うき)

今日は、天気予報通り、朝から雨なので、宇土駅まで1キロほど走り、JR三角(みすみ)線で、今日の宿があり、天草への入口にあたる宇城駅まで輪行することにする。八代からフェリーで天草へ渡る方法もあったが、フェリーが廃止になってしまったらしいので、このルートしかない。

ホテルは朝食も付いていないので、ご飯を炊き、いつものメニューを食べて、10時過ぎにホテルを出て、雨が降り出す前に宇土駅へ。

九州新幹線は停まらないのに、新しい立派な駅に、プチ驚きながら、二階の改札前で自転車を分解して、

駅構内に入ると、クマモンがいて、心が和む。

熊本駅から来た気動車に乗って、40分で終点の宇城駅に着く。ボロい駅舎を想像していたが、リニューアルされていて、JRにしてはメチャお洒落な内装で、プチびっくり。

熊本駅から三角駅までA列車と云う高級観光列車が、基本、週末だけ運行していて、三角港から出る天草へのクルーズ船とカップリングしているようだ。JR九州は、「ななつぼし」などクルーズトレインに注力しており、JR北海道や四国と違って、お金が一杯あるようだ。だから、駅舎も立派なのだ、と納得。そのお洒落な駅舎内で、着物を着た女性がいて、男性と一緒に写真を撮られている。

今では当たり前になった結婚式の前撮りだ。外は雨、こんな日の撮影は大変なので同情してあげる。

自転車を組み立てて、お腹が減ったので、駅近くの「大盛食堂」に入ると、お母さんだけでお客がひとりもいないので、プチ不安になるも、酒が進みそうな850円の魚煮付け定食を注文すると、まあまあ旨そうなので、ホッとする。

「お魚はなんですか」と聞くと、地元では「白ぐじ」と云って、アマダイとのこと。見た目はアマダイっぽくないけど、まあいいか。

駅に戻り、地図を見ると、明日から走る天草諸島があり、中央の島が「上島」、左のが「下島」で、学生の時にこの島を走り、ハードなアップダウンの連続に疲れ果てた記憶がある。特に下島の西海岸がきつかったので、今回はそこを避けて島を横断するのだ。雨が止んだ15時に今日の宿「ビジネスホテルみすみ」に移動して、フロントに置いてある鍵を取って部屋に入る。

2800円とメチャ安いので、プチ不安だったが、部屋はまあまあ綺麗。夕方、フロントでお金を払う際、お母さんに「お安いですね」と云ったら、「赤字ですよ」と云われ、「そんなことはないやろ」と内心思っていたら、「98才の母が足を骨折して入院中で、手術したいけど高齢なので麻酔ができないのよ」、「そうですか。大変ですね」と云うしかない…。夕エッセンは、厚揚げの麻婆豆腐を作って食べながら、トムクルーズの「ジャックリーチャー」と云う映画を観て、21時に寝る。昼間、アームに亀裂の入ったコットの件で、モンベルに電話すると、「アマゾンで購入の場合、モンベル経由ではない並行輸入品だったら、対応できない」と云われたので、アマゾンの購入履歴から調べて購入元の会社を伝えると、モンベル経由ルートだとわかり、有償だが交換できるとのこと。なので、六日後に行く鹿児島のモンベルストアへ交換部品を送ってもらうことにする。

【走行時間0:07 平均速度12.0km/h】

【本日の会計】¥5,835(ホテル代¥2,800含む)


●2022年10月18日(火) 20日目 晴れ 北風

【走行距離36km 獲得標高315m】

宇城→R266→松島→姫戸

 

今日は、天草五橋を渡り、天草上島の東海岸にあるキャンプ場まで約35キロの旅。天気は、今日から当面晴れが続き、風向きも基本北からなので、天候としては、正平さんのお言葉を借りれば、空も風もお友達が続くので嬉しい。そして、気温も、五度ほど下がり、20℃になるらしく、キャンプをするのに丁度いい温度になるようだ。

快晴の中、ホテルの前で出発ジャンプを決めて、三角港へ行くと、

自衛隊みたいな色をした船舶とその向こうに、さざえ堂みたいな建物が見えるので、行ってみると、

中はピアノがあるだけで、上を見ると、目が回りそうな階段が続いている。

ピアノは、あのNHK―BSでやっている街角ピアノや空港ピアノのパクリで、誰でも弾いていいようだが、こんな人通りが全くない場所では、意味がない。あのお洒落な駅舎に置けばいいのに、と思う。ぐるぐるのスロープを上まで登ると、遠くに、これから行く天草五橋の島々が見える。サザエ堂を出て、最初の橋「天門橋」まで上ると、キックスクーターの人が前方に見える。

春のツアーで、静岡県磐田辺りの生シラス丼の食堂で、見かけた同じ人かもしれない。こんな格好で、シラス丼を食べていたような気がする。完全野宿で日本一周しているようだが、怪しそうなので、声を掛けるのは止めて、横を通り抜ける。

天門橋を渡ると、道の駅があり、クルマエビと真鯛のモニュメントが!

知らなかったが、ここ上天草市は、車エビ養殖発祥の地で、獲れる時期は、天然物が夏、養殖物が夏以外なので、ほぼ年中だ。

そして、鯛は、この辺りは干満差が大きいので、明石のように潮流が激しく、身の引き締まった真鯛が獲れ、春の天然物は桜鯛と云い、美味らしい。2番目から5番目までの橋は、ほぼ連なっていて、その途中、「アマイチ」の自転車スタンドを発見。

「ビワイチ」、「アワイチ」のパクリっぽいが、天草一周が一番ハードだろう。五番目の松島橋の手前に、道の駅っぽいのがあったので、寄ると、ドーナツ状の海中水族館とパールガーデンがあって、結構の観光客がいる。

ここが、天草の名物観光地「松島」だが、トイレを済まして、チラッとだけ見て、天草諸島の中で二番目に大きい上島(うえしま)に上陸する。島の東側を南下していると、「天草大王コロッケ」の大きな看板があり、ここで、ランチを調達することにする。

松島橋の手前に、レストランがあったが、車エビ天丼2000円、海鮮丼3300円など安くても千円以上するので、スルーしたが、ここで正解。知らなかったが、天草大王とは、天草のブランド鶏のことで、そのコロッケとポテサラ、筑前煮を買い、超フォロー風の中、平坦な海岸線の広い歩道を時速25キロで快調に走っていると、小さな公園に大きな木があったので、寄ると、紀伊半島が北限のアコウと云う木で、天草に多く自生しており、この木は樹齢300年日本で3番目に大きいらしい。

13時過ぎに、「諏訪公園キャンプ場」に着き、まずは、美しい砂浜を見ながら、コンクリート製東屋のベンチでランチタイム。

15時頃、管理棟で850円の利用料を払い、どこに張ってもいいと云われたので、東屋の隣に設営して、三日分の洗濯物を手で洗って干すと、日差しと強い風のおかげで、暗くなる前に乾く。

夕エッセンは、長ネギ、カイワレ、豚ミンチ、ちゃんぽん麺入りの麻婆豆腐。炊事場では、にーちゃんがマゴチと云う魚を捌いていて、「たくさん釣ったから要らない?」と云われるも、調理が面倒なので、丁重にお断りする。涼しいので、テント内で夕食を済まして、19時半には寝てしまう。

【走行時間2:03 平均速度17.4km/h】

【本日の会計】¥3,161

【諏訪公園キャンプ場評価:32点】

海沿いの砂浜にあるキャンプ場は、虫がいない場合が多く、上り坂もなく、そして眺めも大抵いいので、サイトが砂面でさえなければ、気に入る可能性は高い。そして、ここはその条件を全て満たしている。充電、ランドリー、保冷剤項目がNGなので、総合評価は低めだが、100円3分だがシャワーが一応あり、電波も良好、雨除けできる東屋もあるので、また泊まってみたいキャンプ場である。

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