<長島~鹿児島~奄美大島>2022年秋の自転車旅(その八)24-26日目

 2022年秋のチャリキャンプひとり旅(その八)

今回は、鹿児島県の西北部を縦横断し、鹿児島港からフェリーで人生初めての奄美大島へ渡り、

キャンプ場を探して島の最南端へ向かう三日間の旅です。


24日目は、鹿児島県北西部の長島から阿久根を通って原発のある薩摩川内のホテルまで

25日目は、いちき串木野、伊集院などの町を通り、山を越えて鹿児島市内へ、そしてフェリーに

26日目は、早朝に着いた奄美大島で、最南端にあるキャンプ場へ


【その八の読みどころ】

公園管理のおじさんに怒られる…

女子中学生ランナーに抜かれて付いていけず…

初めて見た「つわぶき」と云う植物に癒される

路上にいたカニさんを助けようとしたのに…

メチャ綺麗な阿久根駅にあの架純ちゃんが!

サイクルトレインのお話

スーパーホテルと東横インの違い

鹿児島のモンベルストアで…

存在感たっぷりの桜島と小さい桜島フェリー

マリックスラインとマルエーラインの違いに…

奄美ではハブが最上位捕食者なので…

岩にずっと隠れていればいいのにカクレイワガニさん…

今回もミカンをタダでもらう

力尽きた激坂で鮮やかな蝶に癒される

池に無数の電信柱が!

ハブ注意のキャンプ場だけど…

玉石だらけのホノホシ海岸と若いおねーちゃん


●2022年10月22日(土) 24日目 うす曇り 北東風

【走行距離63km 獲得標高641m】

小浜→R389→県道365→阿久根→R3→県道44→川内

 

今日は、ルート図のように、東シナ海沿いに南下し、予約している川内の東横インまで約60キロの旅。相変わらず、島の道はギザギザである。6時半に起きて、朝エッセンをしていると、7時半頃、公園を管理していると思われる軽トラのおじさんが来て、「ここでキャンプはダメでしょ」と注意されるも、あまりしつこく云われず、良かったが、起床後すぐにテントを撤収しておけば注意されなかった、と思うと、プチ反省。

撤収後、9時半にウオッシュ付きトイレもある快適だった公園を出て、小刻みなアップダウンの道を走っていると、上り坂で、後ろから体操服を着た女の子が近づいてきて、あっさり抜かれ、その後ろからは、「試走中 平尾中学校」の紙を貼った軽が伴走をしている。

付いていけるスピードじゃなく、女子中学生に抜かれて置いていかれるとは、プチショック。凹んでいると、道端に見たことのない綺麗な緑色をした葉っぱがあり、その横に「つわぶき とらないで」と書いてある。

フキの一種のようだが、艶があるので、観賞用に採る人がいるのだろうか。そういう意味では、珍しい植物が鑑賞出来て、凹んでいた気持ちが少し和らぐ。大型トラックのトレーラー側面に、「日本一のブリ島」とあり、ここ長島はブリ養殖が盛んのようだ。

鹿児島県、特に大隅半島と薩摩半島に挟まれた錦江湾は、海が穏やかだからか、ブリやカンパチなど養殖生け簀がたくさんある。本土へ渡る「黒之瀬戸大橋」の手前にある道の駅に寄ると、「ピルカ」と云うジャガイモと玉ねぎがこの量で150円ぐらいだったので、即購入する。

国道を避けて、海沿いの県道を走っていると、また、道にカニさんがいるので、捕まえて、安全な所へ移そうとするも、この前の年寄りカニと違い、メチャ警戒されて、ハサミを立てて威嚇してくる。

それでも掴もうとすると、素早い動きで逃げていったので、良しとする。

九州新幹線が出来て、鹿児島本線から名前を変えた肥薩オレンジ鉄道の阿久根駅に着くと、この駅もメチャ立派で、内装も、あの三角駅と全く同じ仕様で、あの時、サザエ堂で指摘した街角ピアノまでちゃんとある。

駅舎内には、図書館やレストランまであり、中高の学生さんがいっぱいいる。その「阿久根屋」と云うレストランに入り、阿久根の名物と云えば、サバやアジを使った海鮮丼らしいが、敢えて、明太ネギクリームパスタを注文。

駅の食堂にしては、メチャ美味くて、プチびっくり!食堂を出ると、パネルがあり、何とあの有村架純ちゃんが写っている。

「かぞくいろ」と云う肥薩オレンジ鉄道を舞台として4年前に作った映画で、ここ阿久根市もロケ地として撮影されたらしい。機会があったら、観てみたいものだ。

阿久根を出て国道3号線を走っていると、肥薩オレンジ鉄道の車両が丁度通り、一枚パチリ。ここの車両はサイクルトレインで、予約しなくても、自転車を載せることができ、一年前、雨の中、キャンプ場の近くの駅から水俣駅まで利用したことがある。八代駅から川内駅までが本鉄道で、八代より北及び川内から南は、JRの鹿児島本線になるので、自転車はその駅で降ろさなくてはならない。第三セクターや私鉄はサイクルトレインが増えているのに、JRは頭が硬いのかバカなのか、全くその気がない…JRの地方路線は赤字ばかりなので、全部廃線にする案が出ているが、もっと頭を柔らかくして乗客を増やす事を考えて欲しいものだ。川内(せんだい)市に入ると、オレンジ色の派手なお店があり、「坂元つけあげ」と書いてある。

入って見ると、さつま揚げのお店で、夕食用に550円の詰め合わせセットを買う。

夫婦岩みたいな奇岩が二つあり、その下で仲の良さそうな夫婦が写真を撮っている。火力発電所と原発を挟むように流れる川内川沿いに10キロほど遡上すると、川内の町がある。ここには東横インがあるものの、なぜか全国旅行割がまだ使えないので、使えるスーパーホテルへ。5400円を払い、コンビニやスーパーでも使える3000円のクーポン券をもらい、台車を借りて、全荷物を積み上げて部屋へ。

シャワー、ランドリーを済ませ、近くのスーパーで、酢豚と肉じゃが、ローソンでビール、ワンカップ、ウイスキーを大量に買い込み、何とか3000円を使い切る。スーパーホテルの部屋に入るには、キーじゃなく六桁の暗証番号を入力するシステムなので、番号を記憶するか、書いた紙を持ち歩かなくてはならない。また、部屋にはフロントに繋がる電話がない。冷蔵庫もないので、保冷剤を冷やしてもらおうと連絡したいが、電話もないので、スマホでかけるしかない。そして、ベッドも高くて座りにくいので、東横インより何かと面倒である。ランドリーに洗剤が置いてあり、乾燥機が無料なのはいいが、マイ洗剤を持っていて、乾燥は部屋で干す筆者としては、ほとんど意味がないので、やっぱり東横インの方がいい。

18時から豪華な夕食を食べながら、オリックスとヤクルトの日本シリーズをTV観戦して21時に寝る。もちろん、オリックスを応援するも、3―5で負ける…。今日を振り返ると、いきなり女子中学生ランナーに抜かれて出鼻をくじかれるも、超フォロー風を受けながら、快調に進み、本旅初の60キロを超える距離を走り切り、充実した一日であった。

【走行時間3:47 平均速度16.6km/h】

【本日の会計】¥7,761(ホテル代¥5,400含む)


●2022年10月23日(日) 25日目 晴れ 北西風

【走行距離59km 獲得標高598m】

川内→R3→いちき串木野→伊集院→県道24→鹿児島→フェリー

 

今日は、薩摩半島の山並みを越えて鹿児島市内に入り、奄美大島行きのフェリーに乗る約50キロの旅。ホントは、今日、鹿児島に泊まり、明日、種子島へ渡り、二泊したのち鹿児島へ戻ってから、奄美へ行くつもりだったが、昨夕、27日頃から奄美諸島の天候が悪くなる予報に変わったので、種子島を諦めて、早めに奄美へ行く計画に変更したのだ。東横インより品数の多く、好きなヨーグルトまである朝食を頂いて、8時半過ぎ、川内駅をバックにジャンプを決めて出発。

1時間ほどで海沿いにあるいちき串木野市に入ると、横断幕がいっぱい並ぶ立派な建物の学校があり、見ると、あの神村学園だ。

鶴瓶さんが「家族に乾杯」で、女子ソフトボール部の選手と親しくなり、訪れた学校で、巨大な中高一貫校で生徒がメチャ多いからだろうか、「神村学園前」と云うJRの駅まであり、プチびっくり。

鹿児島市内まで遠回りする国道ではなく、近道の県道を走っていると、ゲンゴロウが道を横切り、稲刈りの終わった田んぼでは、女の子とおばあちゃんだろうか、木を燃やしている。そして、伊集院と云う町に入ると、丁度お祭りをやっていて、鯉が泳ぐ水路に双子だろうか、島津藩の帽子を被り赤い着物を着たお子さんがいる。

どちらも、ほのぼのとする光景で、心が和らぐ。標高200mの名もなき峠を越えて、12時半、鹿児島の中心街にあるモンベルストアにとうちゃこお~。

コットの亀裂したアーム部品単体は届いていたが、ポール付きではなく、自分で取り替えるのは、めんどそうなので、神戸に戻ってから、モンベルの方で新品の部品に交換してもらうことにする。そして、壊れてしまったコンパスに代わり、新品を買うも、2400円もするので、プチびっくり。一年前と同様に、モンベルの隣にある油そば専門店「兎」で、油そばをテイクアウトして、フェリーターミナルへ移動して、ランチタイム。暑いので、缶ビールを2本も飲む。食後、天気がいいので、近くの埠頭へ行き、圧倒感たっぷりの桜島をバックにパチリ。

その桜島と行き来するフェリーが珍しく三隻も並んでいる。

奄美群島を寄港しながら沖縄本島まで行くフェリーは、マリックスラインとマルエーフェリーが毎日交互に運航しており、四回利用した一年前は、全部マルエーフェリーだったが、今回、初めてのマリックスラインに乗船する。

しかし、16時半から乗船開始と云われたので、指定された場所で待つも、貨物などの積み込みを優先されて、結局、乗れたのは50分後…マルエーの時はすぐだったので、マリックスが嫌いになる。甲板へ行くと、種子島行きのカーゴフェリーが停泊している。

来年はあれに乗って、まだ行ったことのない種子島へ行くぞ、と思う。今回の「クイーンコーラルクロス」号は、新造船らしく、内装は新しいが、マルエーに比べると、食堂は狭く、テラスのテーブル数も少ない気がする。お風呂がないので、シャワーを浴びて、日本シリーズを観ながら、昨日買ったつまあげを食べる。ヤクルトに3点先行されるも、中嶋監督の采配が冴え、9回にスリーランが出て追いつき、結局3―3で引き分ける。裏目に出てばかりのあの矢野采配とは全然違う…。指定された二等部屋のスペースに、マイコットを敷き、シュラフと共に、20時に寝る。

【走行時間3:54 平均速度15.2km/h】

【本日の会計】¥17,155(フェリー代¥11,100含む)


●2022年10月24日(月) 26日目 晴れ 北風

【走行距離43km 獲得標高993m】

フェリー→奄美大島(名瀬港)→R58号→網野子峠→ホノホシ海岸

 

4時過ぎに起きて、5時前、車輛甲板に降りて、待っていると、乗船時と違い、貨物より先に出してくれて、気分よく、まだ暗い中、近くのコンビニへ移動して、朝食タイム。

画期的にうまいカレーメシがあったので、それを食べて、7時に出発ジャンプを決めるも、後ろからにーちゃんに見られていて、プチ恥ずかし。

今日は、ルート図のように、大島最南端にあるキャンプ場まで約50キロの旅だが、後半に標高350mの峠があり、しんどい一日になりそうだ。南側の海岸へ出るには標高300mほどの山が二つあるが、どちらも長いトンネルがあるので、比較的楽に越えられる。

その一つ壁面に黒じゃない「アマミノクロウサギ」が描かれている。昨年の徳之島では、糞だけ見つけたが、今回は現物に会えるだろうか。

キラキラ輝く海を眺めながら、三つほどのトンネルを越えると、道の駅「奄美大島住用」に着く。中へ入ると、南国のヒーロー「ソテツマン」が迎えてくれる。

この先に「マングローブのジャングル」があるのだが、ソテツマンは大島の南方に位置する加計呂麻島にいるようで「加計呂麻で待ってるナリ」と書いてある。「ナリ」とはソテツの実のことらしいが、語尾にナリを付けるのが、奄美の方言になっているようだ。明日、加計呂麻島へ行くので、楽しみである。

12年前に起きた大雨災害のパネル写真があり、さっき通った城トンネルが土砂で半分ぐらい埋まっている!こんな大雨には絶対遭遇したくないものだ。道の駅の隣にあるビジターセンターに入ると、大島には肉食獣や大型猛禽類がいないので、ハブが最上位捕食者と書いてあり、そのハブから身を守るため、アマミトゲネズミは高く飛び跳ねながら逃げたりとか、ルリカケスと云う鳥は、細い枝の先で寝られるとか、アマミノクロウサギは、巣穴にふたをしたり、見渡せる場所で糞をするらしい。クロウサギには遭遇したいが、ハブには出会いたくないものだ。

ここから少し坂になり、ピークには、「マングローブ茶屋」があり、カヌーツーリングが90分コースで2700円なので、お得感あり。

カクレイワガニと云うらしいが、ここへ来る途中、路上に、車に潰された可哀そうなカニさんが頻繁に見られたので、生きたカニさんを撮りたいと思っていたが、ここのカニさんも息絶えていた…合掌。

ずっと岩に隠れていればいいのに、と思う。坂を下り、少し行くと、果物屋さんがあり、「ぽんきつ」と云うミカンが30個ほど入って500円。

旨そうなので、中にいたお母さんに、「一杯要らないので5個ほど売ってくれませんか」とお願いしたら、タダで五個くれて、プチ嬉し。この作戦はちょっとせこいが、直売店は捨てるほどあるから、安くして大量ロットで捌きたいわけで、5個ぐらいあげても痛くも痒くもないし、貧しそうな旅人に恵んであげた、という満足感に浸れるので、両者ウインウインである。

南国らしく10月下旬でも日差しが強く、影も力強さがある。そして、地図にはなかったトンネルができていて比較的楽に越えられた網野子峠を下ると、南国らしい砂浜とエメラルド色の澄んだ海が見えてくる。

岬最南端のキャンプ場へ行くには、最後の上りがあり、ピークの標高は140m。海沿いの小さな集落を過ぎると、想定外の激坂が現れ、勾配15%の坂に、途中で力尽きる…

休んでいると、鮮やかな青い羽根の蝶が現れて、自分の周りを鼓舞するように飛んでくれる。

あとで、青い蝶で検索すると、沖縄の八重山諸島に多く見られる「ツマムラサキマダラ」と云う蝶なので、奄美にいるのは珍しいのかもしれない。

ピークに着くと、「ハートが見える風景」の案内板があり、その方向に振り返ると、真ん中の凹みはチト弱いが、ハートと云われれば、そんな気もするが…。岬の反対側へ出ると、大きな池に電信柱がたくさん立っている。

おそらくだが、車エビの養殖場で、電信柱の下に水車があって、海水を攪拌しているのではないだろうか、知らんけど…。

キャンプ場のあるヤドリ浜に着くも、キャンプ場は海岸から離れていて、サイトはジメジメ、炊事場は汚く、雰囲気も暗いので、取り敢えず、綺麗な砂浜を眺めながら、お弁当のランチを済まし、無料の冷水シャワーを浴びて、近くのホノホシ海岸へ行ってみると、駐車場の近くに綺麗なトイレと広い原っぱと東屋があるので、ここに設営することにする。

しかし、「草むらに入るな」とハブ注意のボードがあるので、広めの東屋の中にテントを張り、手洗濯。

ホノホシ海岸は、10センチほどの丸石が敷き詰められているとあるので、行ってみると、確かに、庭に置きたくなるような角が全くない丸い石が山ほどある。

そして、波打ち際は、小石が波による移動で、カラカラコロコロと音を立てていて、面白い。

誰が置いたのか、白い石だけで作ったハートマークが二つ並んでいる。

しかし、この辺りには白い石が全くないので、どこから持ってきたのか、不思議である。落書きとかは許せないが、このくらいのユーモアは許してあげよう。夕エッセンをしていると、もう夕暮れなのに、車が来て、東屋の横を通り、海岸の方へ行く人が結構多い。

結構人気のスポットのようだ。すると、若いおねーちゃん二人が通る際、「ここに野宿するんですか」と聞いてきて、話をしていると、一人は奈良から、もう一人は奄美の地元の人で、近くのホテルに住み込みで働いているらしい。久しぶりにかわいい若いおねーさんと会話した気がする。夕食は、小降りのジャガイモ6個、小玉ねぎ2個、ピーマン3個、ウインナー6本使ったジャーマンポテトとランチ用に買った玉子スパムサンドを食べる。

近くの山が邪魔をしているのか、電波が全く入らないので、久しぶりにアナログラジオを出して聴く。雑音が多く、聴き取りにくいが仕方がない。トイレの横に電波塔があるも、KDDⅠのものなので、ドコモの「スマホでは意味がない。auよりドコモの方が田舎でも入りやすいと思っていたが、最近、そうでもないケースがよくあり、プチ不満である。今日を振り返ると、途中までは比較的新しいトンネルに助けられたが、最後の最後に乗っていられないほどの激坂が1キロほどあり、やっぱり奄美大島は、自転車では大変だと実感する。しかし、その厳しさを打ち消してくれるような南国独特の風景や珍しい南国の鮮やかな蝶を見ることができ、キャンプ場もまずまずだったので、しんどかったけど楽しい一日であった。

【走行時間3:31 平均速度12.2km/h】

【本日の会計】¥1,977

【ホノホシ海岸キャンプ評価:27点】

ツーリングマップルに「キャンプ可」とあったので来たら、草むらにハブがいる看板にプチビビったけど、東屋内なら大丈夫だろう、と設営。結果的には、文句を云いそうな管理人やハブは現れず、いいキャンプ場であった。ランドリーなし、シャワーなし、電波NGなど利便性では劣るので、総合評価点は低いが、無料なので文句は言えない。また来てもいいが、アクセスが大変なので、自転車ではもう来ないだろう。

【奄美大島のおまけフォトアルバム】

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