<萩~小串~美東>2023年春の自転車旅(その三)6-7日目
2023年春のチャリキャンプひとり旅(その三)
今回の旅レポは、山口県の萩から秋芳洞に近い美東の町までの二日間です。
6日目は、萩から日本海に沿って西進して小串と云う小さな町まで
7日目は、海を離れて秋吉台、秋芳洞をかすめて美東の宿へ
【その三の読みどころ】
① 萩駅から長門の駅まで輪行するも乗り換え時間が…
② わざわざ寄った元乃隅稲荷神社だったが…
③ 紛らわしい工事通行止めの看板に…
④ ランキング第一位の道の駅に寄るも…
⑤ 正平さんのこころ旅なまサインにプチ感動!
⑥ 山口県のガードレールは夏みかん色
⑦ やる気のない速度取り締まりお巡りさんに…
⑧ ひとりで夕エッセンを担当
●2023年5月3日(水) 6日目 晴れ 南東風
【走行距離64km 獲得標高824m】
萩→JR→長門古市→元乃隅神社→小串
今日は、萩から宿のある町まで単純に走るだけで80キロ弱あり、行ってみたかった海岸の岩場に赤い鳥居が連なっている元乃隅(もとのすみ)神社へ寄ると、90キロもあるので。筆者は、萩駅から長門古市と云う駅まで輪行してから、元乃隅神社まで行き、宿のある小串まで約60キロ走る旅にする。一方、三人は、萩の町を巡ってから、元乃隅神社だけじゃなく、島へ渡るながーい角島(つのしま)大橋にも寄るらしく、多分、100キロを超えるだろう。
なので、早めの8時前に出発して、高杉晋作の誕生地へ行くと、レンタサイクルのおねーさん達がいて、晋作像の前で侍ポーズを取っている。
ここで、三人と別れて、ひとり、萩駅へ行き、自転車を袋に詰めて9時過ぎの普通列車に乗り込む。
途中、長門市駅で3分の乗り換えがあり、当然同じホームだと思って下車すると、違うホームで階段を上り下りしなくてはならず、自転車とバッグ3個を3分で運ぶのは絶対無理!。これを逃すと2時間後になるので、丁度ホームにいた駅員さんに「あの電車に乗りたいんです~」と云うと、バッグを2個持って、発車も待ってくれるよう連絡してくれる。優しい駅員のおかげで、何とか乗り換えられるも、「エレベーターもエスカレーターもない田舎の駅で、3分で連絡橋を渡れ」なんて、お年寄りにとっても酷な話である。
無事、何とか長門古市駅に着き、10時半に走り始める。
標高200mもある峠を何とか越えて、一旦下り、再び上りに入ると神社へ行く車で渋滞している。
道の左側は狭くて走るスペースがないので、車の右側、つまり対抗車線側を走るしかない。幸い、一台も対向車に遭わないまま、神社の駐車場に着き、見ていると、駐車場を出た車は、来た道じゃなく、漁港の方へ誘導されているので、遭わなくて当たり前である。当たり前と云えば、大型連休とコロナの反動で、神社は人だらけ。神社全体を眺めると、海側から斜面に沿って鳥居が並び、その先の高台に本殿があるので、上から降りていく人が多いが、筆者は、海側から入ることにする。
連なる鳥居群をくぐりながら、映え写真をカメラに収め、駐車場へ戻ると、丁度、自走して来た三人が到着。
一緒に坂の上にある神社へ行くと、大鳥居の上部に賽銭箱があり、お賽銭を投げて入ると、願いが叶うらしいので、五円玉を出して投げるも、なかなか入らない。しかし、10回目ぐらいで、やっと入り、十円玉も入れ、満足して境内の神社をお参りするも、なんか、金儲けのため、観光客用に作られた感が強く、イマイチ…。大鳥居に戻ると、諦められてそのまま放置された可哀そうな小銭がたくさん落ちているので、2枚ほど拾って、ササっと投げ入れてあげる。
コツを覚えると、簡単に入ってしまうので、隣にいたおねーさんに驚かれるほど。そう云えば、鳥取の白兎神社にも、大鳥居の上面に向けて「結び石」と云う白い石を投げて乗っかると、縁が結ばれる、というのがあったが、ここよりずっと難しい。まあでも、筆者は乗っかるまでやりましたけどね。来た道を少し戻り、西へ向かうと「棚田の花段」と云う看板があり、出店が幾つか並んでいる。
耕作放置地になってしまった棚田にハーブなどを植えて有効活用する活動らしく、観賞用にベンチやハンモックがたくさん設置されている。
休憩せず、先へ進むと、「災害通行止め」の看板が!
迂回路は激坂になっているので、棚田へ戻り、出店のお母さんに聞くと「大丈夫、通れるよ」とのこと。結果、工事個所はあったものの、普通に通過できる…そうならそうと、「解除中」のシールぐらい張って欲しいものだ、紛らわしいわ!。
「楊貴妃の里」まで5キロの標識があり、こころ旅の正平さんが訪れていたことを思い出す。中国から晩年の楊貴妃が移り住んでいたと云う伝説だが、限りなくウソ臭いし、通り道じゃないのでスルーして、国道191に戻り、車のいない脇道に入ると、最初は良かったが、廃道寸前の状態になり、プチ後悔するも、何とか抜けられて、ホッとする。
角島大橋への分岐を通過し、道の駅「北浦街道豊北」に着くと、角島大橋が丁度良く見える。
大きな橋は、やっぱり側面から眺めるのが一番である。よく見ると、橋上にずらっと並んでいる車列があり、あとでM村さんから聞いたが、島から戻ろうとする車で渋滞していたらしい。「行きはよいよい、帰りはこわい」である…。
この道の駅は「行ってよかったランキング」で全国第一位になったことがあるらしく、駐車場に入れない車で渋滞しているほど。人気の理由は、多分、グルメと景色なのだろうが、もっと眺めのいい道の駅はたくさんある気がする。因みに、二位は「ニセコビュープラザ」、三位も同じ北海道の「サーモンパーク千歳」。しかし、筆者の第一位は、「ぐるっとパノラマ美幌峠」です。
宿のある小串の手前に、元乃隅神社と同じように赤い鳥居が連なる「福徳稲荷神社」があるも、勾配15%以上の激坂を見て諦める…。
16時過ぎ、輪行したにもかかわらず、疲れ切った状態で、今日の宿「割烹旅館坂田」に何とか着き、東京から山口宇部空港経由小串駅に、何とか着いたダズとアコを迎えに行く。
昨春の高知以来一年振りの再会だが、二人とも全く変わっていない。缶ビールを飲みながら二人の組み立てを眺め、宿まで案内する。割烹旅館なのに、ご夫婦の高齢化により素泊まりなので、夕食は駅前にある「田尾商店」の食堂を紹介されたが、18時半で閉店するとの事なので、皆が宿に到着次第、食堂へ。しかし、M村さんは、あの激坂の福徳稲荷にボトルを忘れたらしく、直接、食堂に。
いろいろある中で、皆は、スズキやヒラソなどの珍しい魚のフライ定食、筆者はご飯不要なので、ポテサラ、カニクリームコロッケ、野菜炒めなどを注文。
食後ふと壁を見ると、何と!正平さんのサイン色紙と2015年秋の旅パンフが貼ってある。
お店のおねーさんに聞くと、「フラッとお店に入ってきて、休憩していきました」とのこと。こころ旅のHPには、小串漁港が目的地で小串駅に寄った際、この田尾商店で、揚げたてのドーナツを食べながら休憩した、とある。正平さん独特のナマ文字とナマサインを拝見するのは初めてなので、プチ感動。18時半、宿へ戻り、お風呂に入って、21時に寝る。阪神は、西が2回で6点も取られるも、大山や木浪が頑張り、中日に7―6でまさかの逆転勝ち。西は前回登板の巨人戦でも3回5失点で負けているし、浮き沈みの激しいピッチャーは嫌いなので、早く二軍に落として欲しいが、岡田監督は、そのつもりがないようだ…。今日を振り返ると、何と云っても、海に向かって鳥居が立ち並ぶ元乃隅神社にやっと行けたこと。200mのアップはしんどかったが、大渋滞に関係なく着けたのは自転車の特権である。鳥居群も良かったけど、大鳥居のお賽銭箱にお賽銭をいっぱい投げ入れることができたのが一番良かった。しかし、走行的には、60キロの距離、そして800mを越えるアップにヘロヘロになる厳しい一日となり、宿も、昨日の素晴らしいゲストハウスと真反対で、思っていた通りの古びた旅館。この辺りには他に宿がないので、贅沢は言えないが、これで素泊まり5000円は高過ぎるわ…。
【走行時間4:12 平均速度15.2km/h】
【本日の会計】¥10,229(宿代¥5,000、呑み代\2,240含む)
●2023年5月4日(木) 7日目 うす曇り 南東風
【走行距離60km 獲得標高658m】
小串→菊川→豊田→美祢→美東
今日は、楽じゃない海岸線を離れ、山口県のど真ん中を東へ向かい、秋芳洞と秋吉台に近い美東町の宿まで約60キロの旅。
6時に起きて、昨日の田尾商店が設置管理しているおそうざい販売機「オカズマシーン1号」で、880円の焼きサバ寿司を買って、部屋で朝食。
メチャうまいわけじゃないが、まあまあの味だ。今日の観光目玉である秋芳(しゅうほう)洞と秋吉台に早く行きたいので、出発はいつもより早めの7時半。
出発ジャンプは、やっと慣れて来たみたいで、みんな、ほぼ完璧な出来になる。しかし出発して五分後、宿から電話があり、「忘れ物がある」と云われる。黒のレーサーパンツで、またM村さんなので、大丈夫だろうか、少し心配になる。
再び6人で走り始めるも、10分ほど進んだ辺りで、筆者以外は、山の方にある「小野小町のお墓」に寄ると云うので、ひとり、東へ向かう。坂を上っていると、綺麗な黄色のガードレールがある。
知っている人も多いと思うが、山口県には、黄色のガードレールが多い。県が管轄する県道に多く、黄色は山口名産の夏みかん色から取っているらしい。豊田町にある道の駅「蛍街道西の市」に寄ると、山女魚が水槽の中で元気に泳いでいて、400円で塩焼きにしてくれるようだが、買って食べる人はいるのだろうか…。
豊田町は、ゲンジボタルに力を入れているらしく、6月限定で、屋形舟に乗って乱舞する蛍を見るツアーがあるようだ。
ここからバスで川の上流まで移動して、800m、約25分の川下りを楽しんで、2000円。まあまあリーズナブルな料金である。美祢に向かって国道435号線の坂を上っていると、脇道にパトカーが停まっていて、ネズミ捕りっぽいので、ワゴンパトの後ろに座っている警官に近寄って聞くと、その通り。気がつかなかったが、手前に測定装置があったらしい。
しかし、一台も捕まっておらず、面白くない。じゃんじゃん捕まえて欲しいのに、こんなスピードの出にくい上り坂じゃダメでしょ。あまり積極的に取り締まりをする気がないように思える…。おまわりさんに「頑張ってください」と励まされ、11時過ぎ、美祢(みね)駅に着くと、「あんもないと号」と書いたバスが停まっている。
知らなかったが、美祢町は化石の採れる町で、マンホールもアンモナイトだらけだ。
それと石灰石も採掘できるので、宇部マテリアルのセメント工場もある。
工場の門前にあるツツジも綺麗だったが、空き地に咲いていた白とピンクのお花の方が綺麗で暫し見とれる。
お花アプリで調べると「ヒルザキ月見草」と云うらしい。本隊から「美祢にもう着く」と連絡があったので、駅で待っていると、全員現れて、ここらでランチをする、とのこと。筆者はまだお腹が空いていないので、また、ひとり、先へ進む。小さな公園に秋吉台のように、石灰岩が地面から突き出ていて、秋吉台に来た気分になり、プチ満足。
ちんたら走っても、美祢から90分後の13時前には、秋芳洞の南東部にある美東(びとう)のお宿「古民家民宿なかむら」に着いてしまい、まずは、近くのスーパーに買い出しへ。
1時間ほど前、U野から「今日の夕食は自炊しませんか」とLINEが入ったので、その食材と弁当を買って、宿へ戻り、まずはビールを飲みながらのランチタイム。
宿のお母さんは86才らしいが、足腰も頭もしっかりしていて、この民宿も4年前に始めようと思った、とのこと。ゲストハウスにしたかったが、屋内の梁の高さが基準を満たせず、四人までしか泊められないそうだが、今回は特別に泊めてくれる、とのことで、ありがたい。台所も自由に使っていいし、宿代も3500円とお安いし、ここにして大正解である。お母さんは、基本、この母屋で生活しているが、宿泊客がいる時だけ、170年の歴史ある牛舎のある離れで寝泊りしている。湯沸かしは夜間電力で沸かして貯めておくエコキュートシステムなので、夕方、六人が順次、お風呂に入ると、お湯が足りなくなる、とのことなので、シャワーだけにして、先に済まし、ひとりで夕食の準備をしながら、みんなを待つことにする。夕食のメニューは、いつも作っているポトフ、麻婆豆腐、そしてU野を始め、ご飯をいっぱい食べるだろうから、カレーライスにする。17時頃、意外と早く本隊が到着し、順次、シャワーと洗濯を済まし、18時半から、みんなに感謝されながら、夕食タイム。
シャワーのお湯はなくなることなく、無事、全員が完了。秋芳洞はメチャ混んでいて1時間待ちだったので、先に秋吉台へ行くと、そこに全然混んでいない秋芳洞へ下りるエレベーターが丁度あり、効率的に見学できた、とのことで、めでたしめでたし。阪神は、伊藤の好投で、難敵の中日、柳投手相手に3―2の辛勝。天気予報をチェックすると、明日は、朝から雨予報…今回の旅で一番ハードな一日なのに…。更に明後日は大雨…。明日は走るしかないが、明後日は、岩国の宿に車で来る予定の山口在住の後輩、S木マイ氏に、明後日の朝、明日泊まる宿「石船温泉」まで迎えに来てもらう手段を思いつく。ひとりだけ、車に乗るのは気が引けるが、大雨の中、あの装備で走るのは危険なので、みんなのお許しをもらい、マイマイにお願いする。
【走行時間3:59 平均速度15.1km/h】
【本日の会計】¥6,152(宿代¥3,500含む)
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