<北上~盛岡~二戸>2023年春の自転車旅(その十一)43-47日目
2023年春のチャリキャンプひとり旅(その十一)
今回の旅レポは、岩手県の北上市から花巻、盛岡、二戸までの五日間です。
43日目は、北上市から北上川を北上して花巻のキャンプ場まで
44日目は、北上川を更に北上して盛岡のホテルへ
45日目は、雨のため盛岡に連泊
46日目は、北上川沿いに北上して沼宮内(ぬまくない)と云う町の旅館まで
47日目は、北上川の源泉を見て峠を越えて南部藩の二戸にあるホテルへ
【その十一の見どころ】
① 花巻と云えば宮沢賢治と大谷翔平だ!
② レスキュー隊のヘリが!
③ 盛岡の名物と云えばじゃじゃ麺だが…
④ 盛岡の名産と云えば南部鉄器、そして岩鋳!
⑤ その盛岡でWBCの記録映画を観る!
⑥ 岩手には石川啄木もいた!そして宝塚歌劇団の園井恵子も!
⑦ 北上川の源にやっとたどり着きプチ感動!
⑧ 南部藩と云えば南部煎餅だ!
●2023年6月21日(水) 43日目 晴れ 南風
【走行距離40km 獲得標高287m】
北上→花巻→新花巻温泉→戸塚森
今日は、岩手県唯一の空港がある花巻を通り、花巻の北西部にある新花巻温泉で、のんびりしてから、北上川の東にあるキャンプ場まで約40キロの旅。
遅めの10時にキャンプ場を出発して、北上川沿いにある「北上花巻温泉サイクリングロード」の入口に来ると、
みちのく三大桜名所らしい展勝地のレストランに、「展勝地もち」の看板があり、つきたてのお餅が食べられるらしいが、今日はお休みでプチ残念。
内地では珍しい牧草ロールが並ぶ河川敷を眺めながら、走っていると、
「珍しいコウホネの群生地」の看板があり、水の綺麗な湖沼や小川に自生するスイレン科の多年草で、6月に黄色の花を付けるらしいが、もう終わってしまったようで、確認できず、プチ残念…。
11時半、花巻の市街地に入り、イトーヨーカドーで買い出しをしていると、海鮮コーナーに、海鞘(ほや)があり、八戸へ出張していた頃、いつも新鮮な海鞘酢を食べていたことを思い出す。
花巻駅の方へ行くと、壁面に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を表す絵がうっすらと描かれているのを発見。
そして、北西の温泉方向へ進んでいると、今度は花巻東高等学校の看板を発見。
陸上競技部やソフトボール部に並んで、大谷翔平の垂れ幕もある。しかし、花巻の北西部にあるのに、花巻東とは、これ如何に…。昔は東にあって、ここへ移転したのだろうか、と思う。花巻の西側には、台温泉、花巻温泉、花巻南温泉峡など、温泉がいっぱいあり、その中で、予定しているキャンプ場に一番近い「新花巻温泉」へ行くと、蓮池があり、丁度綺麗な蓮の花が咲いていて、プチ満足。
13時半、日帰り温泉「華陀(かだ)の湯」に入ると、温泉とランチのセットがあったので、1800円の花巻産和牛と三元豚のハンバーグ定食にする。
入浴料は700円なので、お得感あり。ハンバーグもよかったが、サラダのサーモンが一番美味かった。ヌルヌル系の温泉に入り、昼寝もして、遅めの16時に温泉を出て、北上川を渡り、戸塚森森林公園キャンプ場の入口まで来ると、また、「熊出没注意」の垂れ幕が!
でも、昨日、公園の管理事務所に確認していたので、安心して事務所まで坂を上り、受付を済ます。フリーサイトは斜面になっていて、好きじゃないウッドデッキはあるものの、平らな地面は炊事棟から離れているので、管理人から完ソロと聞いていたし、炊事棟の中にテントを張ることにする。
今日は、夏至で、NHKラジオだったか、夏至はカレーの日だ、と云っていたので、夕エッセンは、ひき肉を使ったキーマカレーを作り、きしめんとミルクを投入。
【走行時間2:24 平均速度16.7km/h】
【本日の会計】¥3,138
【戸塚森森林公園キャンプ場評価:36点】
公園の管理事務所があり、シャワーはないが、フリーサイトは無料で、ウッドデッキが利用できる。東屋はないが、雨除けできる炊事棟があり、40mほどアップした山の中腹だが電波はOK。トイレも炊事場も掃除が行き届いているので、また泊まってみたいキャンプ場だ。
●2023年6月22日(木) 44日目 曇り 南風5m
【走行距離35km 獲得標高272m】
花巻→紫波(しわ)→矢巾(やはば)→盛岡
今日は、更に北上川を遡上して、盛岡までじわじわ上る約30キロの旅。短い上に風向きも超フォローの予報なので、楽なランになりそうだ。
花巻地元の納豆と共にいつもの朝食を頂き、早めの9時に出発。
紫波町を過ぎ、矢巾町に入ると、盛岡矢巾自伝車道があるので、北上川を渡ろうとすると、対岸にヘリが!レスキュー隊の服が見えるので、救難用のヘリだ。
川で何かあったのか、と息をのんで橋上から見ていると、ヘリは河川敷から離陸して川の真ん中まで移動しで、人のようなものを落とし、それをワイヤーで下りてきた隊員が助けようとしている。
「なんだ、訓練か」と、ホッとして、盛岡の町へ。11時過ぎ、盛岡駅南の東横インに着くと、ロビー兼食堂に、ホテルのフロントスタッフや掃除のおばちゃん達が集合して、テレビを見ているので、聞くと、東京で行われている東横インの総会を見ている、とのこと。
画面を見ると、確かに、東横インのおんな社長が喋っている。ランチは、盛岡の名物と云えば、じゃじゃ麵なので、いろいろある中で、駅地下のじゃじゃめん専門店「小吃店(しょうすうてん)」と云うお店に入り、
まず、このお店の名物らしい蓮根やなんこつの入った水餃子と生ビールを注文。
餃子でこの量で550円はチト高い。続いて、一番シンプルなじゃじゃめん(小)を注文すると、麺に刻みキューリだけで、これに特製のみそを投入して混ぜて頂くのだが、これで610円もチト高い。
隣のにーちゃんが、締めに「ちーたんたん」と云う卵スープにしていたので、筆者も、残ったお皿に卵とスープを足す「ちーたんたん」を注文。
これで100円はチト高いが、お皿が食べ残しなく綺麗になるので、気分はいい。ホテルに戻り、エレベーター横に、地元のパンフがあり、なんと、南部鉄器「岩鋳」さんのを発見!。
当社銑鉄のユーザーで、五年ほど前だろうか、盛岡市内にある工場と南部鉄器のギャラリーを見学させてもらったことがある。同社は、南部鉄器のトップメーカーで、輸出もしており、今後も頑張って欲しいものである。
髪の毛が伸びて、鬱陶しくなってきたので、グーグルで散髪屋を探して、切ってもらい、さっぱりする。
【走行時間1:54 平均速度18.2km/h】
【本日の会計】¥12,281
●2023年6月23日(金) 45日目 雨 南風3m
【走行距離0km 獲得標高0m】
朝から雨が降っているので、予定通り、ここ盛岡に連泊することにする。10時半、ホテルのほぼ隣にあったイオンモールへ行き、春風亭一之輔師匠がラジオで薦めていた、WBCの記録映画「憧れを超えた侍たち」を観る。
シニア料金は1200円だが、この映画はシニア料金設定がない上に、一般より300円高い2200円の特別料金だが、その価値は十分ありそう。結果、130分もある長い映画だったが、その長さを感じない内容の濃い映画で、大満足。しかし、その一週間後、アマゾンプライムで無料配信され、プチショック…。一之輔師匠も、観た後に知り、ラジオで怒っていた。
ランチは、昨日のお店の隣にあった「銀河辣麺堂」に入り、生ビール、焼き餃子、ジャージャー麵を注文。
生ビールも餃子も、昨日より安く、ジャージャー麵も、キューリだけじゃなく、錦糸玉子やもやしも付いている。
ここは、麻婆ラーメンやタンタンメンが名物らしいが、ジャージャー麵も十分美味しい。しかし、お客さんはなぜか昨日のしょぼいお店の方が圧倒的に多い…謎である。
イオンスーパーに、つみたてレタスがあったので、サラダチキンも買って、夕食は健康そうなラーメンサラダにする。
プロ野球の後半戦が始まり、阪神は今永の好投で横浜に1―3で負ける。梅野じゃ…。これで、阪神は三連敗。六日前に連絡が途絶えた深海潜水艇タイタン号も破片が見つかり、絶望視…。水圧に耐え切れず、爆発したようだ。
【走行時間0:00 平均速度0.0km/h】
【本日の会計】¥11,180(ホテル代\6,175含む)
●2023年6月24日(土) 46日目 曇り 南風1m
【走行距離41km 獲得標高383m】
盛岡→渋民→岩手川口→沼宮内(ぬまくない)
今日も雨かもしれないと思って、一応、ホテルを予約していたが、降水確率は20―40%で、何とか持ちそうなので、盛岡を出発することにする。今日の旅も、北上川を遡上して、沼宮内と云う町にある旅館まで約40キロの距離で、風向きも基本フォロー。
9時に盛岡駅を出発し、5キロほど進むと、北上川本流唯一のダム、四十四田(しじゅうしだ)ダムがあり、ダム湖にしては、水がきれいで、水面に映る青空の方が鮮やかな青だ。
岩木山が望める「南部片富士湖」と云うダム湖を過ぎると、渋民(しぶたみ)の町があり、知らなかったが、ここは、あの石川啄木の故郷らしい。啄木記念館は、来年6月まで改修中で閉まっていたので、教えてもらった公民館へ行くと、啄木のコーナーがあり、暫し、見学する。
明治17年に生まれて同45年、26歳の若さで肺結核になり、亡くなるのだが、東京だけじゃなく、函館や釧路で、代行教員や新聞記者をしながら、執筆活動をする波乱万丈の人生だったことが何となくわかる。北上川東岸の国道4号線を避けて、西岸の田舎道を進んでいると、いきなり、通行止めの看板が!
なんやねん、と思いながらも、通れる隙間もないので、諦めて2キロほど戻り、東岸へ渡ると、「宝塚の華 未完の大女優」の看板を発見。
ここ、岩手川口出身である園井恵子さんは、16歳で宝塚歌劇団に入り、活躍するも、戦時中の慰問巡演中、広島でたまたま被爆し、その15日後、32歳の若さで、原爆症により他界したとのこと。
通行止めのお陰で、知識が増えたが、啄木に続き、不幸な人生に、心が痛む…。今日の宿がある沼宮内の町に入ると、立派な駅舎があり、よく見ると、新幹線の駅だ。
盛岡から30キロしかなく、周りに観光地も何もない町なのに…。在来線に接続するために作ったらしいが、絶対必要とは思えない。これも地元癒着政治家絡みだろうか。13時になったので、その駅舎の1階のひろーいフロアにあったテーブルで、三元豚ロースかつ重のランチタイム。
14時から、ダゾーンで阪神の試合を観ながら、15時、今日のお宿、駅前にある「笹相旅館」に入る。田舎の旅館にしては、綺麗に掃除されていて、共同の冷蔵庫もあり、まずまず。今日を振り返ると、心配していた雨は結局降らず、悲運な短い人生を送った啄木と夢半ばで原爆に散った宝塚歌劇団女優を知り、またひとつ賢くなった日であった。阪神は、伊藤が好投するも、横浜に0―2で競り負ける。梅野を始め、表に出ない小さなミスが多いわ…。
【走行時間2:36 平均速度15.8km/h】
【本日の会計】¥6,542(宿代\4,800含む)
●2023年6月25日(日) 47日目 曇り 無風0m
【走行距離52km 獲得標高403m】
沼宮内→奥中山高原→小鳥谷→一戸→二戸
今日は、北上川の源流まで上り、峠を越えて、二戸にあるホテルまで約50キロの旅、素泊まりなので、簡単な朝食を作って食べ、
9時に出発しようとすると、玄関のガラス越しに、宿のネコがこっちを睨んでいて、特に黒い方の目が光っていて、怖い…。
不吉な予感しかしないが、出発ジャンプを決めて、メチャ細くなった北上川を渡り、北へ。
40分、10キロほど走ると、「北上川の源泉」の案内標識があり、北上川河口付近から八日目、やっと東北一の大河の起点まで辿り着く。
源泉は、「御堂観音」と云うお堂の奥にあり、「弓弭(ゆはず)の泉」と書いてある柵の中を覗くと、清水が湧き出ている。
ここから始まる北上川は、東の北上山地と西の奥羽山脈の間を南に流れ、仙台北部の太平洋に繋がっていて、その全長249キロの道のりをほぼ全部走ってきた、と思うと、満足感を感じる。その余韻に浸りながら、源流を過ぎても、なぜか、まだ上りがある田舎道を北上していると、奥中山高原と云う所に出る。
一面、畑が広がっていて、葉野菜の赤ちゃん畑の隣では、大きくなった葉っぱを収穫していて、段ボールには、「ロメインレタス」と書いてある。
知らなかったが、普通の球状レタスと異なり、細長い形状をしていて、初めて見たかもしれない。
「銀河牧場」と書かれたマンホールがあり、ここにも宮沢賢治の世界が描かれているのか、と思ったが、近くに、銀河牧場と云う大きな天文台があるようだ。
国道に戻ると、すぐに、「国道4号最高地点標高458m」の案内標識があり、十三本木峠に着くも、きつい坂はなく、峠に来た、と云う感じはあまりしない。峠を越えると、一戸町だが、青森県ではなく、まだ岩手県で、「戸」が付く町は青森県だ、と云う先入観があるので、何となく違和感がある。さっきの峠を境に、南部藩の領土となり、一戸から八戸まで町が続いているので、あの峠が昔の県境だったのだろう、と思う。緩やかな坂を下っていたら、ポツポツと雨が降り始め、丁度、道の駅「小鳥谷(こずや)」があったので、雨宿りしていると、雨脚が強くなり、路面はビショビショになるも、10分ほどですぐ止む。
またしても、雨に濡れない超晴れ男振りを発揮する。一戸の町を過ぎ、馬淵川沿いを走っていると、川の向こうに、大きな岩が突き出ている。
地図で確認すると、この辺りは馬仙峡と云う名勝地で、尖っている左が男神岩、平らな右が女神岩と云うらしい。まあ、そうだろうなあ、と納得。
二戸の町に近づくと、大きな工場があり、どうも、南部煎餅の工場兼ショップのようなので、入ってみると、いろんな種類の煎餅があり、詰め合わせやお得な大袋もあるので、神戸と実家の勝山へ送ることに。3000円を越えると送料が半額になるので、お店の策略に嵌っている気もするが、一杯買ってしまう…。
14時、二戸の町中にある「二戸シティホテル」に着き、近くのドラッグストアで、日焼け止めと歯ブラシを買う。
日焼けすると、毎回ではないが、痒いブツブツが出ることがあり、日光疹と思われるが、搔き過ぎて悪化する時があるので、できるだけ日焼け止めを塗るようにしている。歯みがきは、朝昼晩、一日3回、別々の歯ブラシを使用しているが、最近、この幅広タイプが気に入っている。ホテルの一階は日帰り温泉「黎明の湯」になっていて、なんと、近くの温泉「金田一温泉」から毎日お湯を運んでいるらしい。ヌルヌル系でいい感じだ。阪神は、バウアーを打てず、梅野の配球ミスもあり、3―5で横浜に3連敗して、二位に転落…サトテルも二軍落ち。梅野が出ると、ホンマ流れが悪くなるわ。朝に感じた不吉な予感は、筆者の災いではなく、阪神だったのか、と思いながら、21時にふて寝する。
【走行時間2:54 平均速度17.8km/h】
【本日の会計】¥15,552(宿代\5,520、土産代\8,392含む)
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