<美幌~ウトロ~知床五湖>2023年春の自転車旅(その十七)69-71日目
2023年春のチャリキャンプひとり旅(その十七)
今回の旅レポは、美幌から網走、斜里、ウトロ、そして知床五湖を巡る三日間です。
69日目は、美幌から網走まで自走したあとJRで斜里まで輪行
70日目は、知床半島のウトロにあるキャンプ場へ
71日目は、キャンプ場に連泊して、知床五湖のガイドツアーに参加
【その十七の見どころ】
① アスパラの実がかわいい!
② 玉葱の玉はなぜ地上に…
③ 欠航ばかりの知床観光船に…
④ 何度も欧米系の若い女性サイクリストに会い…
⑤ 知床五湖大ループコースは3キロしかないのに…
⑥ ガイドさんの説明が長すぎて…
⑦ 五湖を廻っている途中で尿意が…
⑧ うに丼が高過ぎる!
⑨ ゴールデンカムイの漫画を見るも…
●2023年7月17日(月) 69日目 曇り 北東1m
【走行距離33km 獲得標高111m】
美幌→女満別→網走→JR→斜里
今日は、網走まで自走したあと、知床半島の根っこにある斜里までワープして、最寄りのキャンプ場までの旅。天候は、八日前の野付半島へ行った日から、ずっと曇りだが、今日の最高気温は20℃で、走るには丁度いい温度なので、曇りもウエルカムだ。OBの方々は、屈斜路湖北側に位置する標高1000mの藻琴山の近くまで車で行き、山頂まで登山する、とのことなので、8時半に出発ジャンプを決めて、皆さんを見送る。
自分は急ぐ必要がないので、10時に出発して、何回もお世話になっている「スーパーアークス美幌店」でシチューの具材などを買い、網走へ。
いつもの農道を走っていると、伸び切ったアスパラ畑があり、よく見ると、かわいい実がいくつもなっている。
この実が種となり、来年のアスパラになる、と思うと、頑張れ、と云いたくなる。玉ねぎ畑もあり、玉ねぎの玉が地面から綺麗に並んで浮き出ている。
いつも不思議に思うのだが、玉は成長すると、自然に地中から出てくるのか、それとも、最初から地上で大きくなるのか、わからない…。今度、機会があったら、農家の方に聞いてみよう。網走湖西岸の北端には、2回お世話になったことがある「呼人浦(よびとうら)キャンプ場」に来ると、「呼人浦キャンプ場は7月10日から8月4日の間、利用できません」と書いた立て看板があり、「夏場のハイシーズンになんでや」と思い、よく読むと、「インターハイボート競技開催のため」とある。
無料で予約不要なので、知らずに来たら、困ったところだが、「どんだけ準備に時間かけるんや」とプチ思う。12時半、三日前に下車した「桂台駅」で、自転車をばらして、待合室でセコマカツ丼とザンギのランチを済まし、
15時過ぎに来る普通をホームで待っていると、「網走南ヶ丘高」とプリントしてあるTシャツを着た女子が7人ほど階段を降りてくる。正真正銘のJKである!同じ汽車に乗車して、途中の駅で降りていった。
筆者は斜里駅で下車して、2回お世話になったことがある「クリオネキャンプ場」まで走り、16時半、予約しておいた、モバイルテントと呼ばれる一人用の常設テントにチェックイン。
屋根と壁は布製だが、床はフローリングで快適だ。最寄りの斜里温泉「湯元館」は、ヌルヌル茶色系のモール泉で、キャンプ場利用者は200円とお安いので、お得感たっぷり。
ベビーホタテ入りクリームシチューを作り、18時から、阪神の試合を観戦していると、土砂降りの雨が降り出して来るも、全然大丈夫。
エンジェルスは、大谷が34号ソロHRを放ち7―3とリードするも、またリリーフ陣が打たれて、アストロズに8―9の逆転負け…。阪神は、西純の好投とテルのスリーランが出て、中日に4―1で勝つ。内地は、全国119カ所の観測点で35℃を超える記録が出たらしいが、こちらは別世界である。
【走行時間1:57 平均速度17.0km/h】
【本日の会計】¥4,613
【クリオネキャンプ場評価:45点】
1650円のモバイルテントはリーズナブルで、管理棟には、冷蔵庫、キッチン、シャワー、ランドリー、ウオッシュトイレ、休憩できるラウンジがあり、インフラは完璧だが、チェックアウト時刻だけ、9時は早すぎるっしょ。
●2023年7月18日(火) 70日目 曇り霧雨 北1m
【走行距離43km 獲得標高249m】
斜里→オシンコシン→ウトロ
今回の春の旅で、最大のミッションとして考えていたのが、一年前に行けなかった、知床五湖巡りと観光船による知床岬巡りであり、既に、明日の五湖、明後日の知床岬のツアーを予約しており、心配事は、気候条件だが、今のところ、良さそうである。なので、今日は、知床半島西側の海岸線を進み、半島西側最大の町ウトロまで、約40キロを走る旅である。
バナナ、トマト、納豆、生卵、ご飯の朝食を済まし、霧雨の中、9時半に出発。
斜里のスーパーで、シチュー用に斜里産生ますの切り身が安かったので買い、ウトロへ。
途中、一年前に見つけた「知床エゾシカファーム」に寄り、
12時、名勝「オシンコシンの滝」に着くと、お店に「知床観光船オーロラ号出航状況」のボードがあり、「2便とも高波のため欠航」とのこと。
大型船のオーロラ号でも欠航なので、予約している小型船は、もっとだめだろう…。鹿の角が売っていて、値段を見ると、3~4千円もする!
鹿の角は毎年入れ替わるので、山へ行けば普通に拾える気がするし、さっきのシカ牧場だったら、なんぼでもありそうなので、千円ぐらいにして欲しいものだ。まあ、それでも自分は買わないけど…。ウトロの町に入り、小型観光船の事務所へ行くと、
入り口に「運航状況とヒグマの目視結果」が書いてあり、7月の知床岬行きは18日間の内、6日しか行けてない…。最近6日間は近場のルシャ行きも含めて、全便欠航だ。
小型船は、ゴジラ岩観光社とドルフィン社の二社が運行しており、ゴジラの方が良さそうだが、出航時刻の関係で、自分は、ドルフィン社を予約している…まあ、とにかく、明後日は何とか運航して欲しいものだ。標高60mの高台にあるキャンプ場へ行こうとすると、車両通行止めの看板があり、迂回路はメチャ遠回りな上に、一旦、標高80mまで登らなくてはならず、プチショック…。
結構きつい坂を、ひーひーハーハ―云いながら、何とか上り、13時半、「国設知床野営場」に着く。
ここは、1981年夏の道東ツアーで、お世話になったはずだが、全然、記憶にない。タープをセットしてから、
管理棟前のベンチで「ゴールデンカムイ」のサッポロクラシックを飲みながらランチをしていると、斜里のクリオネキャンプ場で見かけて、オシンコシンの滝でも会った、欧米系の女性サイクリストがまた現れる!二十歳くらいの若い女性が一人でキャンプしながら走っているなんて凄いけど、安全な日本だからできるのだ、と思う。ランチを済まして、テン場に戻ると、隣に彼女の自転車と黄色いテントがある。
だだ広いフリーサイトなのに、なぜ筆者の近くに設営したのだろうか、同じソロサイクリストに親密感を感じたのだろうか、気になるところだが…。キャンプ場の管理人に聞くと、彼女はイスラエル国籍、とのこと。その管理人だが、75才で昔、兵庫県の三田市で、消防士をしていて、2億円もする15mのはしご車に乗っていたらしい。ポンプ車でも1億円して、その半値ぐらいで良さそうだが、競合するメーカーがないからか、買う側の地方公務員からすれば、「どうせ税金だから」と云う気持ちがあるからか、売り手から見れば、おいしい商売である。
隣接の温泉「夕陽台の湯」に入り、大相撲を観ながら、マス入りクリームシチューを頂く。大相撲の解説も、うまいへたがあり、昨日の元嘉風(よしかぜ)親方のは、なるほど感が多く、メチャ面白かったが、今日の元両国で境川親方のは、自分でも云えそうな解説ばかりで、つまらない…。エンジェルスは、大谷のツーランが出て、ヤンキースに4―3で何とか勝つ。今日の気温は16―18℃で、昼間のランも、夜のテントも丁度いい温度で、いい日であった。
【走行時間2:34 平均速度16.8km/h】
【本日の会計】¥2,584
【国設知床野営場評価:36点】
料金は500円でリーズナブルだが、高台にあるので、アクセスは悪いし、簡易トイレのみで、管理棟内にあるトイレはなぜか使用禁止…。林間だからか、水はけが悪い土だからか、基本ジメジメしていて、ブヨがいるし、炊事場に屋根はなく、東屋やベンチもない。いいのは、温泉が近い点だけか。
●2023年7月19日(水) 71日目 うす曇り 北1m
【走行距離9km 獲得標高100m】
今日は、ウトロの町中から出ているバスで知床五湖のビジターセンターまで行き、五湖散策ガイドツアーに参加して、キャンプ場にまた戻ってくる旅。軽装備なので、自転車で行けなくはないが、五湖までの道はマイカーが渋滞するほど、ヒグマが頻繁に出没する地帯なので、安全を重視してバスにする。
6時半に起きて、朝食をしていると、あのイスラエル女が、テントを置いたまま、出発しようとしているので、勇気を出して、片言の英語で、行先を聞くと、知床五湖とのこと。「クマが出るから自転車では危ない、バスで行った方がいい」と英語で伝えるも、「バスの時刻が遅いから、自転車で行く」とのことなので、「Be careful」と云って見送る。8時半にキャンプ場を出て、バスターミナル前に自転車を置いたまま、9時過ぎのバスに乗り、
25分で五湖のセンターに着くと、あのイスラエル女の赤い自転車を発見!
無事に着いたようで、ホッとする。5000円払ってガイドツアーの受付を済まし、流石にサンダルはNGなので、無料の長靴を借りる。「本日の大ループガイド」を紹介するボードには、20人ほど老若男女の顔写真とコメントが貼ってあり、筆者のガイド、「しっとりと情緒たっぷりに」の寺田さんもいる。
タイム表を見ると、8時20分から10分刻みにあり、所要時間は3時間、ツアー人数は10名がフルで、朝からほぼ満杯である。
10時に集合し、注意事項をメインにしたレクチャービデオを10分ほど観てから、遊歩道の入口で、長靴姿の筆者を撮ってもらい、2グループ+筆者の6名+ガイドの7名で出発。
大ループツアーは、五つある湖を五湖から順番に半時計廻りに巡る約3キロのコースで、普通に歩けば1時間で十分なのに、「3時間って長すぎるっしょ」と思いながら、最後尾から付いていくと、ほぼ5分毎に止まり、「これが水芭蕉でヒグマの大好物だ」とか、
「このかわいい植物がトドマツの赤ちゃんで、少し成長すると、この大きさになる」とか、「ヒグマが引っ搔いた傷痕がこの木に残っています」とか、
「エゾシカが向こうに見えますね」とか、しっとりと情緒たっぷりの説明は、申し訳ないが、筆者としては、つまらない…早く綺麗な湖をみたいのに…。
出発から40分、やっと五湖に着くも、陽が差していないので、イマイチ…。四湖、三湖も同じ感じで、学生時代に感動したあの湖ではない。
12時になり、三湖に着いた辺りから、尿意を催してきて、あと1時間も持ちそうにないし、勝手に立ちションしたら怒られそうなので、ガイドさんに云うと、やっぱりここじゃダメで、「大きい用の携帯トイレがあるので、これにしてください。600円です」と云われる。トイレするだけで600円は高過ぎるし、一人で先に行くのも許されないので、限界まで我慢することに。
三湖や二湖には、綺麗な白の蓮の花が咲いていて、写真映えはするが、ガイドさん曰く、「この蓮は先の住人が放った外来種で、繁殖力が強く、このかわいい黄色い花の固有種が絶滅する恐れがあるので、定期的に回収している」とのこと。
その説明の間も、「早く先に進んでくれ」と、内心祈りながら、最後尾から付いていく。そう云えば、ガイドさんが「ツアー中、もし、前方にヒグマを見かけたら引き返す場合もある」と云っていたが、そんなことになったら、最悪である。
しかし、ヒグマに遭遇することなく、12時40分、やっと、一人で行ける一湖の「高架木道」に着き、ダッシュでセンターのトイレへ駆け込み、ギリギリセーフ。
出発前、トイレにちゃんと行ったし、水もビールも飲んでいないのに、腎臓がたまに活発化してトイレが近くなる日があり、それが今日になるとは、ついていなかったが、結果オーライで終わる。13時半、バスでウトロに戻り、道の駅「ウトロ、シリエトク」の向かい側にあった食堂「えぞがしま」に入ると、バフンウニの生うに丼がちょこっとだけ入って3300円!
昔は、丼一面に雲丹が入って3000円ぐらいだったのに、インバウンド需要で、明らかに高くなっている気がする。仕方ないので、1430円の鮭の焼漬定食を注文。
斜里町は鮭の水揚げ高日本一らしく、標津の食堂で食べたパサパサの焼きジャケよりも、脂が乗っていて旨いし、いくらも絶品。
この前、知ったばかりだが、北海道限定で最近流行っている漫画「ゴールデンカムイ」の単行本が、全巻だろうか、並んでいるので、見てみると、戦いのシーンばかりで、怒られるかもしれないが、何が面白いのか、わからない…。お店を出て、また、あの遠回り激坂ルートを通るのか、と思うと、気が重くなるが、通行止めの坂下まで来ると、欧米系のおじさんサイクリストがゲートを抜けて坂を上がっていくではないか!近くにいた警備員に聞くと、「自転車はOK」とのこと。それならそうと書いといてくれよ、と逆にプチショック。昨日ほど、しんどい思いをせず、坂を上り切り、温泉に入って、テントで大相撲を観ながら麻婆豆腐の夕食。
全国の「日の出と日没時刻」を教えてくれるアプリに依ると、ここウトロの日没は19時なので、そのタイミングで、キャンプ場からすぐの「夕陽台」へ行くも、曇っていて夕焼けは見えず…。
でも、ここからの眺めは、42年前に赤い夕陽を見た記憶と同じなので、やっぱり、ここのキャンプ場に泊まったのだ、と確信する。エンジェルスは、4―1でヤンキースに勝ち、やっと勝率を5割に戻す。夕方の話だが、キャンセル待ちをお願いしていた礼文島の礼文番屋さんから電話があり、「大部屋だが空きができた」とのこと。実は、ほぼ一ヶ月先の8月14日、稚内で会社同期のM本氏と合流することが決まっているのだが、2週間ほど日程に余裕があるので、礼文島で漁業のお手伝いをしながら宿泊施設にほぼ無料で泊まれる体験道場を申し込んでいたのだ。でも、大部屋で知らない人と一緒に寝るのはちょっと無理なので、お断りする。三カ月ほど前、礼文に空きがない、とわかった時点で、常呂漁協とか、美幌の農家さんとかで、住み込み付きお手伝いができないか、知り合いを通して打診したが、どちらもうまく成立せず、プチがっかりしたことがある。一次産業は人手が足りないはずなのだが、2週間程度の住み込み体験は意外と難しいんだ、と、悟る。
【走行時間0:49 平均速度12.7km/h】
【本日の会計】¥9,948(ガイド代\5,000、バス代\1,400含む)
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