<旭川~稚内>2023年春の自転車旅(その十九)80-84日目

 2023年春のチャリキャンプひとり旅(その十九)

今回の旅レポは、旭川から稚内まで、四日間の旅です。


80日目は、旭川から北へ向かい塩狩峠を越えて剣淵のキャンプまで

81日目は、士別を通って名寄のキャンプ場へ

82日目は、天塩川沿いに北上して天塩川温泉のキャンプ場まで

83日目は、更に天塩川を下り、音威子府、そして天塩中川にあるキャンプ場まで

84日目は、稚内までJR輪行して会社同期のM本氏と稚内のキャンプ場へ


【その十九の見どころ】

ずっと雨予報がずっと晴れ予報に変わる!

グライダーのワイヤーが落ちてくるって…

猛暑の畑で泣く赤ちゃん…

脱水症状でフラフラになるもクーラーも水もない…

サングラスプレートをとうとう失くしてしまう…

関西を直撃する台風7号が北海道へ来るとは…

名物の音威子府そばが食べたかったのに…

アンモナイトの化石は高い!

最高評価のキャンプ場は天塩中川に!

飛行機で必ず問題が起きるM本氏といつも普通の筆者

1両編成の車両は自転車の輪行袋でいっぱい!

激坂の稚内森林公園にはもう行きたくない…


●2023年8月10日(木) 80日目 晴れ 南3m

【走行距離57km 獲得標高355m】

旭川→比布(ぴっぷ)→塩狩峠→和寒(わっさむ)→剣淵(けんぶち)

 

今日は、標高260mの塩狩峠を越えて、絵本の町、剣淵のキャンプ場まで約50キロの旅。

三日前の天気予報では、十日ほどずっと雨模様だったが、今朝、チェックすると、晴れマークに変わっているではないか!嬉しい。

いつもより多めの朝食を済まし、9時前、いつもの旭川駅前広場で出発ジャンプを決める。

しかし、朝から暑い…既に30℃ぐらいある。ここから北へ向かうのは3回目だが、今回は一般道ではなく、石狩川に沿って層雲峡まで続いている「旭川層雲峡サイクリングロード」を通ることにする。

1時間ほど、快適な道を走り、比布(ぴっぷ)町に入った辺りで、石狩川を渡ると、流木があちこちに残っており、三日前の大雨による傷痕が痛々しい…。

ピップエレキバンで有名になったピップとは、アイヌ語で「石がゴロゴロしているところ」と云う意味で、きっと、洪水によって、層雲峡がある上流から大きな石が転がって来たのだろう。石狩川の東岸を走っていると、鴨の子供が目の前を横切るも、カメラ間に合わず。シャッターチャンスを逃す…。グライダーの絵があり、「ワイヤーロープが落ちてくることがある」と書いてある。

同じような河川敷でグライダーの飛行場はよくあるが、落ちてくるワイヤーが危ない、なんて初めて聞いた…。そして、近くにクルマも家もないのに、赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて、周りを見渡すと、畑に、しゃがんでいるお母さんがいて、その背中には赤ちゃんが!。

暑くて泣いているのだろうか、少し可哀そうだ…。比布大橋を渡り、一年前も走った交通量の多い国道40号線、通称「名寄国道」の坂を上って、11時半、大汗をかきながら、塩狩峠に何とか着くも、ペットボトルはもう空っぽ…。

前回は休館日で閉まっていた、三浦綾子の「塩狩峠記念館」が開いていたので、涼もう、と思い、中に入るも、冷房はない…。

館のおねえさんに聞くと、「自販機も水道もない」とのことで、困っていると、「マイボトルの水だけど、どうぞ」と水が入った紙コップをくれて、プチびっくり。貴重なお水を飲み干して、このまま出るのは申し訳ないし、綾子さんの塩狩峠は読んだことがあるので、入館料300円を払って、館内を見学する。

綾子さんは人気作家になる前、駄菓子屋さんを和寒の町で開いていたらしく、その駄菓子がいっぱい陳列してあるが、売っているわけではないので、賞味期限が気になる…。

悲しい実話に基づく小説を改めて学習して、塩狩峠を下り、13時半、「レークサイド桜岡」に隣接するキャンプ場に着き、受付をしてから、暑いので、クーラーはないが、管理棟内で、ご飯少なめのセブンイレブンカツ丼のランチ。

管理棟に一番近いサイトに設営して、最寄りの温泉「レイクサイド桜岡」に入ったあと、びしょびしょになったウエアなどを手洗いして干す。暑いし、風もあるので、朝までには乾くだろう。遅めの18時から夕エッセンに取り掛かり、ベビーホタテ入りのクリームシチューを作る。

シャケもいいが、ホタテも出汁が出て美味い。大谷エンジェルスは、大谷が6回1失点の好投で、ジャイアンツに4―1で勝つ。これで大谷は10勝目だ。阪神も、木浪、原口、才木の活躍で、戸郷の宿敵巨人に5―2で快勝するも、前から感じていたが、バントが苦手の才木がバントを2回も失敗する…。今日を振り返ると、最高気温32℃の中、何とか走り切れたが、テントで太ももが攣るし、ほぼ熱中症。塩狩峠おねえさんの親切がなければ危なかった…。

【走行時間3:22 平均速度16.9km/h】

【本日の会計】¥3,352

【絵本の里家族旅行村キャンプ場評価:46点】

テン場に東屋やベンチがない以外は、ほぼ完璧なキャンプ場である。利用料550円はお安く、親切な管理人で保冷剤OK、ランドリーあり、充電OK、アクセス平坦。蚊がいて、ウオッシュはないが、また泊まりたいキャンプ場だ。


●2023年8月11日(金) 81日目 晴れ曇り 南2m

【走行距離41km 獲得標高125m】

剣淵→士別→名寄(なよろ)

 

今日は、高低図のように、剣淵川沿いに下り、名寄のキャンプ場まで約40キロの旅。風向きも昨日同様、フォローで楽なランになりそうだが、問題は暑さだ。昨日より若干最高気温は低そうだが、油断はできない。

10時前にキャンプ場を出て、10時半には士別の町に入り、ダイソーで蚊取り線香を購入。

この小さいサイズがなかなか見つからなかったが、やっとあり、ホッとする。

士別と云えば、レアなサフォーク羊が有名で、国道からも、特徴ある頭が黒い羊さんが見える。

13時、名寄の町の北にある「トムテ文化の森キャンプ場」に着き、林間の土サイトにある炊事棟で、ほうれん草の胡麻和えとおでん、プチトマトのランチ。

グランドの向こう側にある体育館のシャワーが使えると聞いたので、歩いて行くも、お風呂セットを忘れてしまい、プチショック。自転車で行けばよかった…。

また、手洗濯をしてから、なでしこジャパンのスウエーデンの試合を観戦するも、1―2で惜敗。PKを決めたスウエーデン、そのあと、PKを失敗した日本。しかも、折角、管理棟のおねえさんが、「保冷剤を冷やしてくれる」と云ってくれたのに、サッカーに夢中で、17時までに行くのを忘れてしまい、ダブルプチショック。阪神は、村上の好投と糸原のタイムリーで、ヤクルトに2―1で何とか勝ち、これで、何と8連勝だ。今日を振り返ると、まず、朝の出来事だが、干していた洗濯物が朝露でビショビショ…全く乾かず。その上、士別から名寄へ向かう途中で、サングラスプレートを走行中に落としてしまい、名寄の道の駅で気付くも、どこで落ちたか、わからないので、諦める…。旅は、あと、10日間ほどだが、サングラスなしで走るしかない…。

【走行時間2:10 平均速度19.1km/h】

【本日の会計】¥3,311

【トムテ文化の森キャンプ場評価:42点】

利用料金は無料。管理棟、管理人がいて、インフラもきちんとしているのに、無料なのは珍しい。ランドリーはないが、電波、充電、保冷剤、シャワー、屋根付き炊事棟など、ほぼ完璧。今回は、土の林間サイトだったが、芝生のサイトもあり、また泊まりたいキャンプ場だ。


●2023年8月12日(土) 82日目 晴れ 北東4m

【走行距離45km 獲得標高265m】

名寄→美深(びふか)→天塩川温泉

 

今日は、天塩川沿いに下り、天塩川温泉にあるキャンプ場まで約45キロの旅。風向きが北寄りに変わるも、気温が20℃ぐらいまで一気に下がるので、熱中症の心配はない。しかし、稚内で合流するM本氏から電話があり、内地を直撃する台風7号が日本海に抜けた後、北上して、16日頃。北海道の西に近づく予報なので、17日に礼文から利尻へ渡る予定のフェリーが心配だ、とのこと。

現計画では、16日に稚内から礼文島、17日に利尻島へ渡り、19日に稚内へ戻る予定だが、礼文を諦めて、利尻島だけ廻る案も想定して、利尻のホテルを一応予約する。

青空が見える中、10時前にキャンプ場を出て、宗谷本線沿いの細い道を通り、

増水して濁っている天塩川を渡ると、ダート道になるも、砂利じゃなく締まった土なので走りやすい。

美深からは一年前も走った名寄国道を進み、13時前、天塩川温泉に着き、まずは、温泉のレストランで、一年前も注文した、ボリュームたっぷりの名物「あんかけ焼きそば」を頂く。

ホタテ、イカ、あさり、ブタ、エビが入って、1000円はお安い。隣接の「リバーサイドパークキャンプ場」へ移動すると、土曜日なので、結構、テントが立っているが、一年前同様、炊事場の隣をキープでき、設営後は、温泉に入り、また、炊事場で手洗濯。

夕食は、煮込みジンギ鍋にして、阪神は、青柳が投手に押し出し四球を与えて、負けや、と思ったが、延長12回、テルのヒットで、ヤクルトに4―3で勝つ。これで9連勝!。エンジェルスは、天敵アストロズに3―11のボロ負け。

【走行時間2:34 平均速度17.6km/h】

【本日の会計】¥3,977

【リバーサイドパークキャンプ場評価:39点】

誰もいないフリーのキャンプ場なので、保冷剤、充電はNGだが、電波OK、虫なし、アクセス楽、そして、ランドリーは温泉にあるので、お気に入りのキャンプ場である。


●2023年8月13日(日) 83日目 晴れ 東5m

【走行距離48km 獲得標高214m】

天塩川温泉→音威子府(おといねっぷ)→天塩中川

 

今日は、昨日同様、天塩川沿いに下り、中川町にあるキャンプ場まで約40キロの旅だが、高低図に依ると、小さなアップダウンがいくつもある。一年前は、ここから軟弱にも輪行してしまったので、今回は、頑張って走ることにする。

10時前に、今日も朝から青空のキャンプ場を出て、名寄国道は丘の上にあるので、線路沿いの細い道を通っていると、一面に広がる、ハートマークの葉っぱが特徴のそば畑が!。

知らなかったが、この辺りが蕎麦の北限らしい。咲来(さっくる)から国道に戻り、蕎麦で有名な音威子府の町に入ると、かわいいマンホールが!

天塩川とエゾフクロウが描かれている。道の駅「おといねっぷ」に着き、人気の立ち食い蕎麦を、と思ったが、なんと、「人手不足で蕎麦はお休み」と書いてあり、プチショック。

ここ音威子府からオホーツク海の浜頓別に抜けて稚内まで走っていた天北本線の路線図があり、34年前の1989年に廃線になっている。

宗谷本線が無くなることはないだろうが、音威子府から先の普通列車は、今や一日3本しかなく、旭川―稚内間を繋ぐ特急サロベツ号のために残ってはいるが…。

松浦さんが命名した「北海道命名の地」の看板があるも、ダート道なので諦めて、蛇行する天塩川沿いにアップダウンの道を抜けると、

マンホールに描かれているように、首長竜とアンモナイトの町、中川町に入り、「エコミュージアムセンター」に寄るも、200円の入館料を取るので、売店だけ見学。

アンモナイトの化石が陳列してあり、大きいのは4万円、中が1万円、小でも5千円する!発掘にお金と時間がかかるのはわかるが、一般人には高過ぎるわ…。13時半、中川町の外れにある「ナポートパークキャンプ場」に着くと、意外に、しっかりしたキャンプ場でプチびっくり。

薪で作られたかわいい三人組に迎えられ、管理棟の入口には「本日満サイト」とある!早めに予約しておいて良かったわ…。受付のお姉さんも親切で、「自転車は東屋に置いて、その隣にテントを張っていいよ」と云ってくれる。

ランチ後、隣接の温泉へ行くと、「男湯の大風呂が故障で入浴料金本日無料」とあり、400円得した気分になる。

今日を振り返ると、風が強く、追い風もあったが、向かい風に悩まされる時もあり、これも台風の影響だろうか、と思う。阪神は、伊藤、小野寺、桐敷、坂本の活躍で、ヤクルトに5―3で勝ち、なんと15年振りの10連勝を飾る。

【走行時間2:38 平均速度18.1km/h】

【本日の会計】¥3,584

【ナポートパークキャンプ場評価:49点】

利用料が1000円なので、5点中4点だが、他の9項目は全て5点満点で、これまでの最高47点を更新する完璧なキャンプ場である。採点項目外の、サイト面の状態、明るさ、ベンチ有無も良好で、人気があるのも理解できる。


●2023年8月14日(月) 84日目 晴れ 東9m

【走行距離34km 獲得標高480m】

中川駅→JR→南稚内駅→稚内空港→稚内森林公園

 

今日は、会社同期のM本氏が、稚内空港まで飛んでくるので、ここ中川から稚内までJR輪行して、空港まで迎えに行って、稚内の山の上にあるキャンプ場までの旅。元々は、明日来る予定だったが、台風で欠航になるリスクを回避するために、一日早めたのだが、彼とは、ここ三年、北海道と沖縄の計五回、ご一緒しているが、まともに予定通り飛行機移動したことがなく、濃霧、台風、機材遅れ、雷雲など、毎回、飛行機でトラブっている。逆に、自分は、いつも順調で、飛行機だけじゃなくJRでも、トラブったことは一度もない。余談になるが、東北大地震の時、羽田空港にいて、乗る予定だった16時半の飛行機が使えなくなり、唯一、17時半発の機材のみが飛べる状態だったものの、満席…しかし、その搭乗客が空港まで来られず、19時頃、この便だけ離陸してくれて、空港に泊まることなく、大阪に戻れた、ということもありました。

8時半にキャンプ場を出て、10時前、天塩中川駅から、1両編成の普通に乗ると、なんと、輪行袋がいっぱいあり、何とか置けるも、プチびっくり。

学生らしいサイクリストに聞くと、「東北大学のサイクリングクラブで、幌延(ほろのべ)駅から稚内に向けて走る」とのこと。その幌延駅で、なぜか30分ほど停車するので、みんなの自転車組み立て作業を見ていると、一台だけ懐かしいフレームがあり、なんと丸石エンペラーだ!

学生当時、このエンペラーがランドナー車の人気トップで、お手頃の7万円ぐらいだったが、今はもっと高いのだろう。12時過ぎ、稚内駅より一個手前の南稚内駅で下りて、まずは、今日泊まる稚内森林公園キャンプ場へ。知ってはいたが、一気に標高100mの山頂付近まで上がる道は、最大勾配15%はありそうな激坂で、蛇行しなければ絶対無理!何とか登り切ると、草原が広がっていて、エゾシカがのんびりと草を食べている。

14時、無料のフリーキャンプ場に着き、テントがいっぱい立っている中、奥の方にある東屋の横に二張り分の場所を確保し、ランチと夕エッセンの準備をしてから、15キロほど離れた空港へ迎えに行き、珍しく、順調に着いたM本氏と無事に合流して、またキャンプ場へ。

本日二度目の激坂だが、バッグを置いてきたので、苦しそうに蛇行運転するM本氏を見ながら、余裕でペダルをこぐ。

19時前に着き、用意しておいたクリームシチューなどの夕食を済まして21時に寝る。

今朝の話だが、キャンプ場を出る際、フロントに寄り、御礼の挨拶をしたら、ヘルメットに付けているおにやんま君を見て、「これ知ってる~」とおばさんに云われて、話が盛り上がり、プチ満足。

宗谷本線では、少しだけ海岸に近づく時があり、明後日行く利尻島がうっすらと望め、ダブルプチ満足。

【走行時間2:13 平均速度15.3km/h】

【本日の会計】¥5,042(JR代\2,320含む)

【稚内森林公園キャンプ場評価:32点】

無料なのはいいが、とにかくアクセスが最悪なので、自転車にはお薦めできないキャンプ場である。

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