<諫早~天草~出水>2023年秋の自転車旅(その五)22-25日目

 2023年秋のチャリキャンプひとり旅(その五)

今回は、長崎県の諫早から雲仙半島、熊本県の天草、そして鹿児島県の長島へ渡り、出水まで

4日間の旅レポです。


22日目は、諫早から雲仙半島の西側を南下し半島南端にあるキャンプ場まで

23日目は、島鉄フェリーで天草下島へ渡り島の北西部にあるキャンプ場へ

24日目は、島の西側を南下して綺麗な砂浜のキャンプ場まで

25日目は、島の南西部から天長フェリーで長島へ渡り、本土の出水市内にあるホテルまで


【その五の見どころ】

雲仙の小浜温泉はマグマ熱で105℃もある!

雲仙の海岸にはマグマが流れて来てできた奇岩が!

イルカウオッチングツアーでイルカに出会える確率は?

火野正平さんも見たおっぱい岩とは…

天草にもウユニ塩湖みたいなインスタ映えする海岸が!

信じられないような嵐が!

レタス畑に立つ黄色の球体?

トロロとトトロ…1字違い

三日連続の夕陽にプチ感動!

五島と並ぶキリシタンの島天草にも…

どちらが前か後かわからない天長フェリー

フラフラになってやっと出水に着く…


●2023年10月25日(水) 22日目 晴れ 北東2m

【走行距離51km 獲得標高345m】

諫早→千々石(ちぢわ)→小浜→加津佐(かづさ)→白浜

 

今日は、ルート図のように、長崎県の南に面する橘湾に出て、雲仙半島の西側を南下し、半島南端にあるキャンプ場まで約50キロの旅。高低図を見ると、峠が二つあり、後半は細かいアップダウンがありそうなので、結構しんどそうだ。6時半、S田さんが仕事へ出掛けたので、ひとりで朝食を作り、部屋を掃除して、9時に出発。

諫早のマンホールには眼鏡橋が描かれており、そう云えば、昨日、町中のお堀にこんな橋が架かっていたが、見栄えがイマイチだったので、スルーしており、諫早のシンボルだったとは…プチ後悔。

諫早を出て10キロほど進むと分岐があり、左折すると、雲仙最大の町島原へ行けるが、8年前に走ったルートなので、今回は、国道57号線を南へ進む。一つ目の峠、正確には海に向かっているので、峠じゃないのだが、標高80mのピーク近くまで来ると、見栄えしそうな石垣の段々畑が見えてくる。

花は咲いていないが、葉っぱはジャガイモのようである。ピークには海に面した「愛野展望台」があり、逆光の中、これから向かう海岸線がくっきりと眺めることができる。

観光地図を見ると、長崎県には括(くび)れた箇所が幾つもあり、歪(いびつ)な地形なのが、よくわかる。

下りたくない意に反して一気に海の近くまで下り、千々石(ちぢわ)と云う砂浜の町に着き、ここからは、内陸を通る国道251を避けて海岸線ルートにするも、また上りが始まる…。

千々石海岸は白砂青松100選のひとつであり、マンホールには、その綺麗な曲線の海岸線と雄大な雲仙岳が描かれている。

海岸線ルートには、鉄道跡を思わせるレンガ造りのトンネルがいくつもあり、勾配は思っていたより、緩やかでよろしい。11時半、小浜(おばま)と云う温泉町に入り、浜辺の公園へ行くと、鍾乳洞にあるような階段状のお皿から湯気が昇っている。

地下水がマグマから発生する高温の塩化水素ガスに温められ、地下にしみ込む雨水や海水と混ざって、105℃の温泉水として湧き出てくるので、「ほっとふっと105」と云うらしい。

小浜を出ると、JA雲仙の広告塔に、「じゃがいもの里」と書いてあり、「あの段々畑はやっぱりそうやな」とプチ満足。

雲仙岳から流れ着いたと思われる溶岩の海岸に、モアイ像みたいな人の顔をした岩があり、「両子(ふたご)岩」と云うらしい。

元々、右側に同じような岩があったが、百年ほど前に起きた島原地震による津波で倒れてしまったらしい…。13時、砂浜にあるノー管理の「白浜キャンプ場」に着き、まずは、海を眺めながら、ランチタイム。

炊事棟に近い場所に設営し、隣接の「しらはまビーチホテル」の温泉に入ったあと、夕エッセンをしていると、近隣に住むおじさんが話しかけてくる。キャンプが趣味らしく、最初は、筆者のヘリノックスチェアを褒めていたが、車からランタン、焚火台、ライト、マット、シュラフなどを出してきて、全部、中古品らしく、安く手に入った、と自慢たらたらで、蚊には刺されるし、ついてない…。

17時半、水平線に沈む夕陽を見てから、テントに潜り込む。今朝の話だが、卵ケースから卵を出したら、ひびが入っていて、割るとカビが生えている!大きめの卵は割れてしまう場合があるので、買う時は小さめの卵にしなくては、と反省。

【走行時間3:12 平均速度16.0m/h】

【本日の会計】¥2,806

【白浜キャンプ場評価:35点】

管理人がいないので、保冷剤、充電はダメだが、無料、眺望よし、屋根付き炊事棟やベンチがあるので、まずまずのキャンプ場である。ただ、砂場なので、ペグが外れやすく、強風時は困りそうだ。

●2023年10月26日(木) 23日目 晴れ 北東2m

【走行距離27km 獲得標高236m】

白浜→口之津(くちのつ)港→フェリー→鬼池港→苓北

 

今日は、キャンプ場から近い港からフェリーで熊本県の天草下島へ渡り、西にあるキャンプ場まで約25キロの短い旅。6時半に起きて、浜へ出ると、今日も天気が良さそうだ。気温も朝は13℃で、昼は24℃までなので、丁度いい感じである。

朝食後、サイドバッグを自転車に装着している時、前輪の空気が抜けているのを発見!タイヤを外して、調べると、1ミリの銅線が刺さっている。素早く、替えチューブに交換して、15分のロスで済み、

10時前、出発ジャンプを決めて、2キロ先の口之津港へ行くと、「南島原イルカウオッチング」の看板があり、ここと天草間の海域に「ミナミハンドウイルカ」が生息しているらしく、クルージングは1時間コースで、料金は3000円。

受付のおねえさんに聞くと、「この時期はイルカの行動範囲が広くなるので、必ずイルカに会えるわけではなく、3回に2回の確率」とのこと。そう云えば、春風亭一之輔さんが、家族でグアム旅行した際、99%見られる一人1万円のイルカウオッチングツアーに参加したものの、全くイルカに出会えず、ラジオで憤慨していたことを思い出す。自転車込み810円の島鉄フェリーに乗船し、30分で天草側の鬼池港に着岸し、

国道324を西へ向かうと、「天草ドルフィンピア」と云うイルカウオッチングセンターがまたある。

ここで、6個入り180円のミカンを買い、熊本県では,どこにでもいるクマモンをよく見ると、杖を持っている。阿蘇で発掘された像を模しているらしく、「くまもんさん」として祀られている。

なので、この像の前に。お賽銭を置く人が多いようで、「くまもんは公務員なのでお金をもらっても困ります」と注意書きがある。

少し進むと、海岸の岩場に赤の鳥居が立っているので、階段を下りて近くまで行くと、「おっぱい岩」と書いてあり、NHK―BSの「こころ旅」で、正平さんも、ここに来ていたことを思い出す。

鳥居の向こうには、確かにおっぱいを想像させるような大きい岩が転がっていて、直径は2mもあり、触ると、「乳の出が良くなるとか、乳房が大きくなるとか」のご利益があるらしい。丁度干潮時なので、近くまで行けたが、一日の半分は海の中に隠れているようで、小さいカニさんがうじゃうじゃいる。

今日のキャンプ場は、おっぱい岩の先にある出島みたいなところにあるのだが、天草で最初のキリスト教伝来地がここ苓北町とのこと。

そして、その出島の砂嘴まで来ると、南米のボリビアにあるウユニ塩湖や愛媛の父母ヶ浜みたいなインスタ映えする景色が見えてくる!

知られていないのか、誰もいないのがいい。そして、干潟には竹竿だろうか、無数の棒が刺さっていて、その中間部には見えにくいが、網が張ってある。

多分、あおさ海苔の養殖だろう。13時半、富岡港ターミナルで、キャンプ場の受付を済まし、少し離れた高台にある「白岩崎キャンプ場」へ。

雨宿りできそうな広い建物の向こうに、フリーサイト、ベンチ、炊事場、トイレがあり、見た感じ、雰囲気のいいキャンプ場だ。ランチと設営を済まし、出島の反対側にある日帰り温泉「巴の湯」へ行く途中、この出島には、お城があったようで、古い石垣と白壁の直線美が素晴らしい。

温泉は、木曜日が半額デーとのことで、なんと155円で入れてプチラッキー。泉質もヌルヌルの美肌湯でプチ満足。完ソロの中、17時半、昨日と同じ海に沈む夕陽を眺めてから、今日もテントへ。

波の音と虫の声が心地いい。今朝の話だが、キャンプオタクおじさんが不満を漏らしていた「2ヶ月も長期滞在している40才ぐらいの怪しいキャンパー」が話しかけてきて、ビビったが、普通の会話をして終わる。「なぜ2ヶ月もここにいるのか」聞きたかったが、やめる…。そして、昼間の話だが、走行中、緑のカメムシが左腕に留まり、びっくりして右手で払ったら、バランスを崩してこけそうになり、危ないところであった。

【走行時間1:42 平均速度15.6m/h】

【本日の会計】¥4,194(フェリー代¥810含む)

【白岩崎キャンプ場評価:36点】

管理人はいないが、利用料は1000円。充電、保冷剤、ランドリーはNGだが、トイレは綺麗でウオッシュもあり。蚊は少しいるが、眺めはよく、雨の時に避難できる広い屋根付きスペースもあるし、温泉も近いので、また来てもいいキャンプ場である。


●2023年10月27日(金) 24日目 晴れ一時雨のち曇り 南3mのち西2m

【走行距離26km 獲得標高253m】

苓北→下田温泉→白鶴浜

 

昨夜、テント内に蚊が入り込んでいて、刺されるも、何とか退治して、二度寝していると、4時頃、雷が鳴り響きビビったが、ここを避けるように通過してくれる。今日は、南方20キロ先のキャンプ場から先には、全然キャンプ場がなく、宿も100キロ以上先の鹿児島県出水市までないようなので、短いけど、そのキャンプ場まで20キロの旅。

いつもの朝食を済まして、9時半頃、出発の準備をしていると、ゴロゴロと雷鳴が轟き始め、雨雲レーダーを見ると、北から大きな雷雲が南下してきているので、ここで通り過ぎるのを待つか、5キロ先にある町中のスーパーまで行くか、悩んだが、間に合いそうなので、後者を選択。

10時前にキャンプ場を出て、5分で町に近づくも、すぐそこまで怪しい雨雲が迫っている。

そしてスーパーに着くと同時に、雨が降ってきて、そのうち、信じられないような横殴りの大雨になり、買い物客も車を出すことができず、スーパー内や車内で嵐が収まるのを待っている。

30分ほどで、嵐は南へ過ぎ去り、雨が止んだ11時半頃、スーパーを出ると、幟(のぼり)がビリビリに破けていて、嵐の凄さを物語っている!

もし、キャンプ場に残っていたら、と思うと、恐ろしい…。青空が覗く中、農道を走っていると、見たことのない黄色い球体ポールが立っている畑があり、緑の野菜はレタスのようだ。

調べると、防蛾ナトリウムランプで、レタスの葉を食べる蛾の繁殖を防ぐ効果があり、減農薬になるらしい。さすが、熊本県下一のレタス産地である苓北町だ。

郵便局があったので、お金を下ろしたあと、局名が気になったので、局員に聞くと、そのまま「都呂々(とろろ)」と呼ぶとのこと。大分の方に「轟(ととろ)」と呼ぶ集落があり、そこにはジブリの許可を得て、トトロが雨宿りしているバス停や猫バスがあったので、惜しい名前である。天草市に入ると、小雨が降り出したので、丁度あった「下田温泉」の足湯小屋で雨宿り…

雨は15分ほどで止み、ここからは何もなさそうな狭い山道になるので、

嫌だったが、運よく雨に降られず、13時、今日の宿「白鶴浜キャンプ場」に無事到着し、キャンプ場を管理している「サンセットカフェ」でランチタイム。

「フリフリチキン」と云う、ハワイ風に目玉焼きとチキンがのっているワンプレートタイプは、ごはんとおかずが混ざってしまうので好きじゃないが、これしかないので、仕方なく生ビールと共に注文して、松と砂浜と海を眺めながら、頂く。

海からの風が結構強いので、眺めのいい浜側のサイトじゃなく、カフェの横のスペースに設営し、シャワーは一応あるものの500円もするので、炊事場で洗髪と体拭きで済ます。カフェのメニューや料金はイマイチ納得できないが、「はくつる」じゃなく「しらつる」と読む砂浜を望む眺めは、完璧で、夕陽でうっすらとオレンジ色に染まる浜が映える。

今日は、嵐に遭遇するなど気を遣う一日だったが、白浜、白岩崎に続く三日連続のオレンジサンセットを眺めることができ、プチ感動!

夕エッセンは、久しぶりにカレーにするが、具を少なめにしたら、ルーと丁度いいバランスになり、旨い。

【走行時間1:36 平均速度16.1m/h】

【本日の会計】¥3,881

【白鶴浜キャンプ場評価:40点】

1500円はチト高いが、広い炊事場には屋根やベンチがあり、充電、保冷剤、電波がOKで、シャワーも500円と高いが一応あるので、インフラ的には一応整っている。浜に近いサイトもあり、眺め的には最高レベルのキャンプ場である。波の音もよし。


●2023年10月28日(土) 25日目 晴れ 北東3m

【走行距離81km 獲得標高883m】

白鶴浜→崎津→中田港→フェリー→長島→出水

 

今日は、ルート図のように、鹿児島県の長島と云う島へフェリーで渡り、島を縦断して本土へ橋で渡り、出水市内にあるホテルまで約80キロの長い旅。80キロを超えるのは、3年前の北海道以来だ。高低図では、アップダウンも多いので、今回の旅どころか、過去3年間で一番しんどいランになりそうだ…。しかも、天草から長島へ渡るフェリー時刻があるので、時間を気にしながら、港までの35キロを走らなければならない。フェリーは12時過ぎなので、余裕を見て、9時に出発するためには、6時に起きればいいのだが、早朝にW杯ラグビーのイングランドVSアルゼンチンがあるので、4時に起きて観戦する。予想に反して大接戦となり、十分楽しめる。昨日みたいな悪天候だったら最悪だが、今日は良さそうなので、予定通り、9時、綺麗な海をバックにシルエット風の出発ジャンプを決めて、南へ向かう。

ここからは、学生の時、苦労した激坂アップダウンがあるも、新しい長いトンネルができているので、楽に通過し、高台にある大江天主堂はパスするも、崎津天主堂は海沿いにあるので、寄ってみると、崇高感たっぷりで、近寄りがたい雰囲気がある。

掃除しているお母さんから勧められるも、畏れ多いので、教会内には入らず…。1年前に通った国道266を、逆向きに少しだけラップして、11時半、フェリーが出る中田港に着き、待合室で弁当のランチタイム。

出航時刻が近づくと、左右対象と云うか、首尾が同じと云うか、前後がない面白い船型をした、天草と長島を結ぶ天長フェリー「ロザリオ・カーム号」が入港してくる。

どちらにも進めるため、便利そうだが、スクリューは両側にあるのだろうか、それとも中央部に逆回転するスクリューがあるのだろうか、気になってしまう…。普通、フェリーに乗船すると、船員が自転車を紐で固定してくれるのだが、車止めを置いただけ…

船が揺れて倒れたらどうしてくれるのだ、と思ったが、外海じゃないので、ほとんど揺れず…。途中、獅子島に寄ってから、計1時間で諸浦港に着岸するも、ここは、正確には、諸浦島と云う島で、長島とは橋で繋がっている。いきなり100mアップの坂を登り切ると、入江の海に、丸い生け簀がいくつも見える。

長島は、ブリの養殖が盛んなので、きっとブリがいっぱいいるのだろう。長島へ渡る橋まで来ると、沖縄のような海が眼下に見えてきて、プチ感動しながら、いい写真を撮るも、ここから、また勾配10%級のアップダウンが続く…。

15時半、一年前にも来た本土へ渡る「黒之瀬戸大橋」にある「だんだん市場」で、前回同様、長島産のじゃがいも4個と玉ねぎ4個を買い、出水市へ。

通称「鹿児島街道」の国道3号線を東へ向かい、残り10キロ辺りで、疲れで脚が止まり、フラフラ状態になる…

こんなに影が長くなる時間まで走っているのは、超久しぶりだ。

17時、やっと今日の宿「ホテルR9ザ・ヤード出水」に着き、コンテナハウスの一つに入る。そして、夜は、今日からやっと始まったオリックスとの日本シリーズをTVerで観戦。結果は、村上の好投と打線の活躍で、絶対エースの山本に8―0で快勝。

しかし、ダゾーンは見逃し視聴できたのに、TVerはライブのみなので、全部観ることができず…。

【走行時間5:20 平均速度15.2m/h】

【本日の会計】¥10,656(フェリー¥560、ホテル代7,200含む)

コメント

このブログの人気の投稿

<唐津~五島~うきは>2025年春の自転車旅(その四)15-19日目

<神戸~高松~東洋町>2025年春の自転車旅(その一)1-5日目

<うきは~姫島~杵築>2025年春の自転車旅(その五)20-23日目