<出水~吹上浜~開聞岳>2023年秋の自転車旅(その六)26-30日目
2023年秋のチャリキャンプひとり旅(その六)
今回は、鹿児島県の出水から串木野、日本三大砂丘の吹上浜、そして開聞岳と池田湖を廻って
錦江湾に面する喜入まで、5日間の旅レポです。
26日目は、鶴の出水市からサイクルトレインで原発の川内市までワープして、
いちき串木野のキャンプ場まで
27日目は、東シナ海の海岸線を南下して吹上浜のキャンプ場へ
28日目は、キャンプ場に連泊
29日目は、鰹節の枕崎には行かず内陸部を縦断して開聞岳の麓にあるキャンプ場まで
30日目は、北に向きを変えて池田湖をチラ見し錦江湾に面した喜入のホテルへ
【その六の見どころ】
① 肥薩オレンジ鉄道のサイクルトレインは便利でよろし!
② 川内原発展示館のパネル展示で…
③ 微動だにしない逃げないカマキリは…
④ 初めて買ったチリ産のキウイフルーツは…
⑤ 開聞岳に感動していたらサングラスが!
⑥ キャンプ場にいる野良猫に食べ物を与えるのはダメでしょ!
⑦ コスモスと池田湖と開聞岳!
⑧ 初めて利用したホテルAZは…
●2023年10月29日(日) 26日目 晴れ 北4m
【走行距離46km 獲得標高565m】
出水→高尾野駅→JR→川内草道駅→いちき串木野
今日は、肥薩オレンジ鉄道のサイクルトレインを利用して、出水から原発のある川内(せんだい)まで30キロほどワープして、いちき串木野にあるキャンプ場まで約45キロの旅。
9時半過ぎ、お世話になったコンテナヤードの前で出発ジャンプを決めて、改札前のホームから乗車できる高尾野駅まで7キロの市道を走っていると、鶴のマンホールが!
ここ出水には、秋から冬にかけて鶴が渡来する「ツル観察センター」があり、一度、見てみたいのだが、11月Ⅰ日オープンなので、今回もダメである。
10時過ぎに来た一両編成の電車に自転車と共に乗り込み、手すりに備え付けのゴム紐で自転車を固定する。
阿久根の町を過ぎて、11時過ぎ、川内駅より手前にある、どっかの会長の名前を略したみたいな「草道(くさみち)駅」で下車して、川内川を渡り、海岸線沿いの県道43に入ると、東北の地震以降、一番最初に稼働を再開した川内原発があり、入場無料の展示館があるので、入ってみる。
電源別発電コストの発電所が池の向こうに見える中、棒グラフがあり、やはり原子力が一番安いが、石炭火力、ガス火力、水力、そして太陽光も大差ないレベルだ。
反対にコスト高なのは、洋上風力、バイオマスで、陸上風力も意外に悪い…。
電源別発電量の積算グラフもあり、直近は、天然ガス、石炭などの火力が75%を占めており、原子力は徐々に戻ってはいるが、まだ6%に留まっている。ひとつ賢くなった展示館を出て、標高100mと140mの峠二つを頑張って上っていると、水平線の彼方に陸地が見えてきて、地図で確認すると、甑(こしき)島である。
高そうな山が連なっているが、キャンプ場もいくつかあり、あの正平さんも「こころ旅」で訪れていた島なので、いずれ行ってみたい、と思う。
この時期は、カマキリの活動時期なのか、道の真ん中で静止しているカマキリを見かけることが多く、近づいても全く逃げないので、踏んでしまいそうで困る…。
ランチは、峠を下ったところで見つけた、「うえのチャンポン」に入り、800円のちゃんぽん麺を注文。
佐世保のお店より味は薄いが、コスパはこっちの方がいいので、プチ満足して、
南国を思わせるようなフェニックスと碧い東シナ海を見ながら、市來と串木野が合併したいちき串木野の町へ。スーパーで買い出しをしていると、通常130円ほどのキウイがチリ産だが、4個で400円、ニュージーランド産のばら売りも1個100円とお安いので、悩んだが、珍しいチリ産にする。
町中にある日帰り温泉「ふれあい温泉センター」に入ってから、16時半、今日の宿「観音ヶ池市民の森キャンプ場」に着き、今日は一杯汗をかいたので、まずは、缶ビールでひとり乾杯。
奥に3人組のキャンパーがいるも、暗くなる前に撤収してしまい、今日も完ソロとなる。
トイレがある無人の管理棟に近い場所に設営して、夕食は最近嵌っているシャケ入りクリームシチュー。
日本シリーズは、もう落ち目の西投手が案の定4回4失点とボコボコに打たれ、一方、宮城投手には完璧な投球をされて、早めの19時半にふて寝する…。結局、1戦目と真逆の0―8で完敗…。古巣相手に意地を見せて欲しかったが、牽制悪送球するなど、全くいいところなし…。
【走行時間3:20 平均速度13.9m/h】
【本日の会計】¥5,020
【観音ヶ池市民の森キャンプ場評価:31点】
フリーサイトは無料で、管理人がいないので、充電、保冷剤、ランドリーはなし。炊事棟はあるが、東屋、ベンチはなく、電波も1本でギリギリ。そして、炊事場の蛇口が、今時珍しいバネで戻る節水タイプなので、一人だとメチャ洗いにくい…。もう少し、ソロキャンパーの事も考えて欲しいものだ。
●2023年10月30日(月) 27日目 晴れ 北西3m
【走行距離41km 獲得標高297m】
いちき串木野→日置→南さつま→吹上浜
W杯ラグビーの決勝が昨日あり、4つのPGを決めた南アが、PGを決められなかったニュージーランドを12―11の僅差で破って、優勝を決める。得点は僅差だが、内容的には南アの方が勝(まさ)っていたので、NZとしては止む無しか…。今日は、海岸沿いに南下して吹上浜のキャンプ場まで約40キロの旅。峠はないが、高低図を見ると、細かいアップダウンはありそうだ。
昨日買ったチリ産のキウイを食べると、味は薄いし皮も薄くてイマイチ…NZ産にすれば良かったとプチ後悔。
遅めの10時半、管理棟の前に移動し、出発ジャンプを決めて、山を下り、市來と枕崎を結ぶ国道270を南下し、日置市に入ると、「吹上浜サンセットロード」の案内地図があり、「吹上浜は日本三大砂丘のひとつで全長47キロ」と紹介している。
一般的に、あとの二つは、鳥取砂丘と静岡の遠州灘砂丘と云われているが、面積的に日本最大の砂丘は、青森県の下北半島にある「猿ヶ森砂丘」である。陸上自衛隊が砂丘のほとんどを占有しており、一般人が入れないため、三大砂丘から除外されてはいるが…。
北海道を思わせるような野菜畑や蕎麦畑を眺めながら進み、吹上の町からは砂丘自転車道に入るも、砂丘帯なので、細かいアップダウンが多い…。
キャンプ場がある吹上浜海浜公園内のサンセットブリッジからの眺めは、まだ川なのに、干潮の影響だろうか、中州ができている。
13時半、管理棟に着き、受付をすると、さつま焼酎のキャンペーンだろうか、「神の河」の缶ハイボールをくれる。
ランチを済まし、炊事棟の近くに設営してから、近くの日帰り温泉「ゆうらく」へ。10年前、このキャンプ場に来たことがあり、10名用の常設テントに、W邊氏と二人で泊まったのだが、あの時は雨だったので、テント以外の記憶がない…。
【走行時間2:44 平均速度15.0m/h】
【本日の会計】¥2,732
【吹上浜海浜公園キャンプ場評価:44点】
料金は1160円、ウオッシュはないが、冷蔵庫が管理棟内に置いてあるので、保冷剤を冷凍できる。シャワーとランドリーもあり、いずれも無料なのは珍しい。ランドリーにコンセントがあり、電波もOKで、アクセスもいいので、高評価のキャンプ場である。
●2023年10月31日(火) 28日目 晴れ 北2m
【走行距離16km 獲得標高59m】
次の宿泊地である開聞岳のキャンプ場が火曜日お休みのため、今日は、インフラが整っているここで、連泊することに。
快晴の中、10時に買い出しへ行く途中、さつま焼酎の酒蔵があり、「無料で焼酎蔵見学できる」と書いてあるので寄り、ひと通り製造工程を見たあと、ロビーに戻ると、無料の試飲コーナーがある。
六種類のいも焼酎が飲めるものの、自転車なので、諦める…。弁当ランチを済まし、管理棟のテーブルでパソコン作業をしたあと、日帰り温泉へ行くと、10個で200円のミカンがあったので、即購入。
夕方、サンセットブリッジへ行くと、夕陽は見えなかったが、昨日は干上がっていた河口が水で満たされ、神秘的な写真が撮れてプチ満足。
日本シリーズは、伊藤投手が中盤に打たれ、終盤追い上げたものの、4―5の惜敗。
【走行時間1:18 平均速度12.5m/h】
【本日の会計】¥4,912
●2023年11月1日(月) 29日目 晴れ 北2m
【走行距離51km 獲得標高479m】
吹上浜→加世田→川辺→頴娃(えい)→開聞岳山麓
今日は、ルート図のように、南東に向かって内陸部を縦断して開聞岳の麓にあるキャンプ場まで約50キロの旅。海岸ルートを攻めて鰹節の枕崎へ行く手もあったが、二日後の夕方に鹿児島港から出港するフェリーを予約しているので、そのコースはまたの機会にする。
二日お世話になった最高レベルに近いキャンプ場を出発し、田舎道を走っていると、季節外れのひまわり畑があり、一般的に向日葵は太陽の方向を向いているはずなのだが、左右の集団で向きが異なっている…なぜだろうか、と思うが、わからない。
南さつま市から南九州市に入り、細かいアップダウンが続く丘陵地帯を進んでいると、さつまいも畑の遥か彼方に富士山を思わせるような開聞岳が!
そして、今度は、霜対策の扇風機が立ち並ぶ茶畑の向こうに、少し大きくなった開聞岳が見える。
JAのスーパーでトイレを済まして、丘を下っている時、眩しいので、眼鏡に掛けているサングラスプレートがない事に気付く!来た道を慎重に見ながらJAのトイレまで戻るも見つからない!
そう云えば、知覧茶4年連続日本一の横断幕の前で撮影したことを思い出して、そこへ行くと、なんとアスファルト上にポツンとあるサングラスを発見!
JAの駐車場内なので、「よくぞ踏まれなかった」とホッとするも、予備がないので、ホンマ注意しないといけない、と反省する。前のサングラスプレートも、春の旅終盤、名寄辺りで落として失くしたので、秋の旅が始まる前に、JINSで新しい眼鏡とプレートをセットで買ったばかりなのに…。
気を取り直して下っていると、クボタ農機のショップがあり、見たことのない機械が4台ほど並んでいる。多分、掘り起こしたサツマイモを回収する装置だと思うが…わからない。
上り坂がある県道27を避けて入った町道にあったコスモス畑に二台の三脚が立っていて、近くにはカメラウーマンが二人。
珍しいのか、筆者の姿を撮りたいと云われたので、こっちもおばさんのツーショットを撮らせてもらう。海岸線にやっと出て、頴娃(えい)という町を過ぎると、国道226号線から、まっすぐ伸びる砂浜と開聞岳が見える。
ここからの景色は、10年前に見たのと全く同じでプチ感動しながら、指宿市の開聞町に入ると、さつまいものお店があり、三種類の芋が大きな袋に入って並んでいる。さすが鹿児島である。
右折すると、キャンプ場のある開聞岳と長崎鼻、直進すれば指宿、左折すれば池田湖と、薩摩半島のメジャーどころが揃っている。
標高100m地点にある「かいもん山麓ふれあい公園キャンプ場」まで、勾配のキツイ坂を何とか登り切り、
14時半、公園事務所で受付を済まして、公園内の指定されたフリーサイトへ。
缶ビールを飲みながら設営してから、事務所にあるシャワーを浴びて、戻ると、一匹の猫がうろうろしている…。
どうも、人間の食べ物を欲しがっているようだが、あげたら癖になるので無視するも、図々しく食料バッグの中を漁(あさ)ろうとするので、怒ると、逃げていったが、油断ならないので、テントのフライシート内にバッグを隠す。
今日の夕食メニューは、クックドゥの豚肉黒酢炒めと丸美屋の麻婆豆腐の二本立て。黒酢にはジャガイモ、人参、玉葱も入れて、麻婆にはレッドカイワレ大根を添える。
夜になり、フライシート内に入れたバッグが邪魔なので、暗闇の中、炊事棟に移す際、何かに躓(つまづ)いて転倒…左手の小指をぶつけて出血…あの猫のせいだが、野良猫に食べ物を与える無責任なキャンパーの方がもっと悪い。日本シリーズは、サトテルがまたエラーをして危なかったが、大山が何とかサヨナラ打を放ち、4―3で勝つ。
【走行時間3:37 平均速度14.0m/h】
【本日の会計】¥3,205
【かいもん山麓ふれあい公園キャンプ場評価:38点】
充電だけできないが、屋根付き炊事棟、シャワー、ランドリーなどインフラは整っており、保冷剤もOK。シャワーは200円を払い、10分と云われたが、タイマーがないので、基本フリータイム。アクセスは60mアップなので少しきついが、また来てもいいキャンプ場。
●2023年11月2日(木) 30日目 晴れ 北1m
【走行距離31km 獲得標高208m】
開聞岳→池田湖→喜入(きいれ)
今日は、過去三回ほど行ったことがある指宿温泉には行かず、池田湖をチラ見して、錦江湾に面した喜入(きいれ)にあるホテルまで約30キロの短い旅。
7時に起きて、朝食は、残った麻婆豆腐にちゃんぽん麺を足して、納豆卵ご飯にミカン、キウイの栄養ボリュームたっぷり。
遅めの10時半、開聞岳が望める場所へ移動してから出発ジャンプを決めて、北方にある池田湖へ向かう。緩やかな上り坂の途中、振り返ると、開聞岳。
そして、池田湖からも、コスモス畑の向こうに開聞岳が。
学生時代、3月に自転車で池田湖へ来たことがあり、あの時は菜の花畑であったが、春も秋も見栄えがいい地である。
鹿児島湾(通称錦江湾)に出ると、海の向こうに大隅半島の陸地が見えるほど、天気がいい。
指宿の中心から、だいぶはなれているのに、「道の駅いぶすき」があり、神戸へ送るために、鹿児島名物である「かるかん」、「アクマキ」、「おいもかん」などを購入する。その際、レジのおじさんに、「このかるかんには餡子(あんこ)が入っていないけどいいですか」と聞かれる。「かるかん」は山芋に砂糖を混ぜて蒸したお菓子で、本来は餡子が入っていないものだが、餡子入りのかるかん饅頭が主流なので、「餡子が入っていなかった」と文句を云うお客がいるからだろう。
道の駅で撮った地図アプリを見ると、よくわかるが、大隅半島の北部には、たんこぶみたいな桜島があり、ホテルのある喜入まで来ると、石油基地の向こうに桜島が見え始める。
今日の宿は、初めて利用する「ホテルAZ」で、九州地方のホテルチェーンらしく、九州各地に66店舗もある。二食付きで5910円は安いので、どんなホテルかと心配していたが、結構大きい建物で、自転車もタイヤを拭けば部屋に持ち込めるとのことで、部屋に持ち込めない東横インより親切だ。全室禁煙なのも、喫煙ルームがある東横よりいい。
夕食も、ビュッフェ方式で、それなりにおかずがあり、酒の肴には丁度いい。コスパがいいので、宿泊客は観光客より工事業者が多いようだ。日本シリーズは、7回まで0―2で負けていたが、8回、山崎と宇田川を打ち崩して、まさかの6得点で逆転勝ち!これで、3勝2敗となり、優勝に王手をかける。8回表に、あの湯浅を投入して流れを持ってきた岡田監督の采配が光る。
【走行時間1:54 平均速度16.3m/h】
【本日の会計】¥10,446(ホテル¥5,910、お土産¥1,910含む)
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